研究課題/領域番号 |
12480263
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田村 進一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30029540)
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研究分担者 |
加藤 天美 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00233776)
内藤 博昭 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60217627)
佐藤 嘉伸 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70243219)
浜 裕光 大阪市立大学, 工学部, 教授
玉木 康博 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10273690)
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キーワード | 体内位置決め / 超音波 / 内視鏡 / 3次元位置センサー / トランスジューサ / 磁気 |
研究概要 |
従来の仮想ナビゲーションではなく、実・体内ナビゲーションを支援するシステムを構築し、内視鏡検査や内視鏡手術を支援するシステムを開発している。 具体的には、超音波方式、および磁気方式体内3次元位置センサーを開発し、内視鏡先端の位置・方向、内視鏡画像の方向、現在までの軌跡、探索すべき目標位置、進むべき方向をモニター上に表示し、内視鏡検査・手術、PRS(体内照射源)による放射線治療等を支援する。これにより、内視鏡先端の位置確認のためのX線透視・被爆を最小限に抑え、かつ従来のX線間歇2次元画像に代わり、常時3次元位置情報を提供し、内視鏡検査・手術の正確化を図ることが目的である。 超音波方式の実験では、超音波プローブを水中に設置し、離れた位置にある超音波トランスジューサから超音波プローブに同期したマーカー用超音波を発射し、それを超音波プローブでキャッチし、診断装置のモニター画像上にマーカーとして表示・計測した。水中で肉片を用いた実験を行った結果、絶対位置決め精度は3.13プラス・マイナス1.13mmを確認している。 一方、超音波画像の精度に関して別途実験的確認を行った。超音波プローブの位置決めは磁気式センサーFastrackを用いた。この精度は公称0.8mmである。得られた画像の精度は3mm、また最大誤差は5mmであった。これは磁気式センサーの精度に大きく、影響されるが、とくに超小型の磁気センサーAURORAは誤差が2,3mmと大きく、不安定なところがあった。このため、超音波方式にはそれだけのメリットがあることが分かった。
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