• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

文明としての「北方」―異文化共存の可能性―

研究課題

研究課題/領域番号 12490001
研究機関国士舘大学

研究代表者

梶原 景昭  国士舘大学, アジア・日本研究センター, 教授 (10116014)

研究分担者 西部 忠  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (50261269)
天野 哲也  北海道大学, 総合博物館, 助教授 (90125279)
権 錫永  北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40301858)
国広 ジョージ  国士舘大学, 工学部・建築学科, 助教授 (00306911)
望月 哲男  北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90166330)
キーワード北方 / 異文化共存 / 国際文化関係 / 比較文明 / 北東アジア / 北方圏 / 異文化コミュニケーション / 文化政策
研究概要

平成13年度は、日本国内では、戦後日本で構想された、「北方」をめぐる開発、国際関係、経済関係、文化交流に関する政策及びその実践について文献資料調査を行い、研究討議を札幌で順次実施した。また、上記に関する集中的インタビューを識者、関係者に行った。いわゆる「南方」あるいはアジア・太平洋との交流が戦後日本の地域的、ないしは国際的な構図の中心を占めてきたことは言うまでもないが、それを補完する意味で、さらにまた地球レベルでのわが国の文化・文明・経済・政治の位置どりを固定化させぬ意味で、「北方」がカウンターバランスの役割を果たしたことが研究の結果明らかになりつつある。また海外調査としては、モンゴルにおける「北方」概念のあり方と北東アジアの文化、経済、国際の関係をめぐる実態調査を行った。この調査についてはモンゴル国立大学歴史学科の全面的な協力を得た。モンゴルが、一方では北方文明、文化の独自性、及びとくにその生態環境に起因する特性を保ちながら、他方グローバル化情報化に予想以上に適応していること、また北東アジアの国際関係のなかで、ひとつの調停要因として、いわば「モンゴリアン・イニシアチブ」としての機能を将来得るであろうことも明らかとなった。モンゴル大学歴史学科、国立戦略研究所との研究討議、意見交換を実施したことも記しておく。13年度の成果として、国内では上記の研究を行ったが、特に「北方」をめぐる文化交流について実態と問題の全容がかなりの程度明らかとなった。しかしながら国際、経済、開発に関してはいまだ十分な進歩には足らぬところがある。
また、海外に関しては、モンゴルの初段階な実態調査としては充分な成果を得たと考えているが、前年度の成果を含めて、全体的な構図を得るという点では、平成14年度の研究の完了を待つところがある。

  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 権 錫永: "「白衣」という象徴"日本近代文学. 65集. 44-58 (2001)

  • [文献書誌] 天野 哲也: "オホーツク文化におけるクマ送り儀礼の発達"北方世界への視点. (印刷中). (2001)

  • [文献書誌] 西部 忠: "貨幣の進化とデザイン-地域通過の視点から(7M)"進化経済学論集. No.6. (2002)

  • [文献書誌] 望月 哲男: "ドフトエフスキーのいる現代ロシア文学"スラブ研究センター研究報告シリーズ『ロシア文芸研究のフロンティア(II)』. No.76. 132-199 (2001)

  • [文献書誌] 梶原 景昭: "『21世紀アジア学』所収「21世紀アジア学とは」(1-25頁)"三浦信行編、国士舘アジア・日本研究センター(成文堂). 269 (2002)

  • [文献書誌] 佐藤 研一: "『21世紀アジア学』所収「21世紀アジア・ライフスタイル」(148-168頁)"三浦信行編、国士舘アジア・日本研究センター(成文堂). 269 (2002)

  • [文献書誌] 小山 皓一郎: "『21世紀アジア学』所収「アジアとヨーロッパ」(189-208頁)"三浦信行編、国士舘アジア・日本研究センター(成文堂). 269 (2002)

  • [文献書誌] 濱田 英作: "『21世紀アジア学』所収「ユーラシア遠望」(169-188頁)"三浦信行編、国士舘アジア・日本研究センター(成文堂). 269 (2002)

  • [文献書誌] 望月 哲男: "Russian Culture on the Threshold of a New Century"sapporo : Slavic Research Center. 1-308 (2001)

  • [文献書誌] 小山 皓一郎: "『21世紀アジア学』所収「アジアとヨーロッパ」(189-208頁)"三浦信行編、国士舘アジア・日本研究センター(成文堂). 269 (2002)

  • [文献書誌] 濱田 英作: "『21世紀アジア学』所収「ユーラシア遠望」(169-188頁)"三浦信行編、国士舘アジア・日本研究センター(成文堂). 269 (2002)

  • [文献書誌] 望月 哲男: "Russian Culture on the Threshold of a New Century"sapporo : Slavic Research Center. 1-308 (2001)

  • [文献書誌] 増田 隆一, 望月 哲男: "日本人および日本文化の起源に関する学際的研究"(2000)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi