研究課題/領域番号 |
12490002
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古矢 旬 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90091488)
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研究分担者 |
豊永 郁子 九州大学, 大学院・法学研究院, 助教授 (10217581)
久保 文明 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (00126046)
新川 敏光 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30216212)
加納 啓良 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00134635)
梶原 景昭 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10116014)
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キーワード | アメリカニゼーション / グローバリゼーション / ナショナリズム / デモクラシー / 開発 / 地域統合 / 人権 / 世界銀行 |
研究概要 |
今年度の目標は、これまで各研究分担者が行ってきた地域研究、理論研究にもとづき、それぞれの分野においてアメリカニゼーションとグローバリゼーションとをナショナリズムと交錯させつつ対比し、次年度以降の共同研究の素地を形成することにあった。 梶原、豊永はアメリカ合衆国を訪れ、基礎的資料の収集、インタビューを行うとともに、海外共同研究者と研究打ち合わせを行った。久保は、2000年大統領選挙の現地視察の機会を活かし、『』共同研究に関する取材を幅広く行い、その成果を「アメリカニゼーションの政治的契機」に関する報告として共同研究会で発表した。新川は、台湾、シンガポールを訪問し、その地におけるグローバリゼーションとナショナリズムの関連を政治理論的視角から分析した。加納は、2000年から2001年にかけてのインドネシア、フィリピンを中心とする東南アジア地域における政治経済的変動の実態を現地踏査し、その国際政治的文脈、歴史的文脈を共同研究会で報告した。李は、加納の後インドネシアを訪れ、やはりその地におけるグローバリゼーションの実態調査に当たった。遠藤は、中米カリブ海地域におけるアメリカニゼーションの影響に関し、基礎的資料の収集に当たるとともに、従来の研究成果のとりまとめを行い、次年度に予定される担当地域の現地調査の下準備をほぼ整えた。大津留は、過去数年携わってきたナショナリズム研究をまとめ成果として出版した。これを土台として次年度は「アメリカ・ナショナリズム」のより克明な解析を目指している。古矢は「アメリカニズム」を多角的に分析してきたこれまでの論文を一書にまとめる作業を行ってきた。それに基づき次年度以降の共同研究の具体的な実施計画を作成した。 次年度は、基本資料の収集、各地域の実態調査を継続するとともに、海外共同研究者との連絡を緊密化し、最終年度に予定される国際シンポジウム、報告書の作成に向けて、より明確な課題設定と役割分担を画定していく予定である。
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