研究分担者 |
小山 真人 静岡大学, 教育学部, 教授 (70183811)
笹本 正治 信州大学, 教育学部, 教授 (70111820)
森田 悌 群馬大学, 教育学部, 教授 (00019332)
藤田 明良 天理大学, 国際文化学部, 助教授 (50309514)
林 信太郎 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (90180968)
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研究概要 |
富士山:『伊東志摩守日記』のうち,富士山噴火に関連する宝永四年十一月二十三日(1707年12月16日)から同年十二月十五日(1708年1月7日)までを読んだ.この史料の出自・性格や現存状況を明らかにし,宝永噴火部分全文の翻刻を呈示するとともに,付記されている絵図を紹介した. 浅間山:前近代の人々が火山に対していかなる意識を抱いたかを,避暑地で有名な軽井沢と浅間山を例にとって,解説した.200年前に起こった天明三年(1783年)の噴火災害を,嬬恋村鎌原の人たちがいまどのように伝承しているかを現地調査して分析した.鎌原じゅうの家々を持ちまわって毎月2回開く回り念仏は180年以上続いている.観音堂奉仕会は,たくさんの観光客が訪れるようになった1979年から始まった比較的新しい試みである. 鳥海山:貞観十三年(871年),鳥海山に「二匹の大蛇」が現れたという記録が『日本三代実録』に残されている.この記録の検討と山頂部の火山地形を現地調査した結果,「二匹の大蛇」は溶岩であった可能性が高いとの結論を得た.
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