研究課題/領域番号 |
12490010
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
斎藤 照子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70162211)
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研究分担者 |
小泉 順子 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70234672)
今井 昭夫 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20203284)
小笠原 欣幸 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20233398)
月脚 達彦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70272614)
沢田 ゆかり 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50313268)
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キーワード | グローバリゼイション / 国民国家 / ナショナリズム / ローカリズム / システム変換 |
研究概要 |
プロジェクト第二年度にあたる2001年度は、グローバル化の現段階を各地において実態的に把握することを最重点課題とし、(1)アジア各地におけるグローバル化の諸相の実態調査、および(2)グローバル化に伴う移住社会の諸様相の調査を、メンバーがそれぞれの専門領域において活発な調査を行った。(1)については、丹羽が韓国の無教会派基督教の信仰共同体におけるナショナリズムと信仰の関連を、小笠原が台湾のナショナリズムの新展開、小泉がタイ映画における過去の表象を中心に歴史認識における政治、についての調査を行い、(2)については、今井がカリフォルニア州のリトルサイゴンと呼ばれるベトナム系人々のアイデンティテイ調査、丹羽がロンドン・エディンバラにおける韓国人コミュニティの調査を行った。その他、海外の研究動向調査、資料調査も月脚、小笠原、丹羽によっておこなわれた。 こうした調査で得られた知見と、前年度の澤田、斎藤の現地調査結果を持ち寄り、月例研究会では、それぞれのローカルな場(生活世界)から捕らえられたグローバル化の諸相をいかに理論化できるか討論を重ねた。さらにグローバル化をめぐる研究が、異なったディシプリンにおいてどのように進められているか、各メンバーのディシプリンに則して、書誌的調査をも続行した。 ANUからの来訪者は、テッサ・モーリス鈴木(意見交換)と原きみえであり、原は「サンフランシスコ体制の揺らぎとアジァの国境紛争」と題するセミナーを開催した。
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