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2002 年度 実績報告書

食用キノコがもつ疾病予防・治療作用を司る機能性物質に関する基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 12490015
研究機関静岡大学

研究代表者

河岸 洋和  静岡大学, 農学部, 教授 (70183283)

研究分担者 村田 健臣  静岡大学, 農学部, 助教授 (30273171)
徳山 真治  静岡大学, 農学部, 助教授 (60283347)
杉山 公男  静岡大学, 農学部, 教授 (00126781)
キーワードキノコ / 肝障害抑制 / アミロイドβ / 抗酸化 / マトリックスメタロプロテアーゼ
研究概要

本研究では以下のテーマに焦点を当て,集中的に研究を行った
1)アミロイドβ毒性抑制物質
ヤマブシタケ抽出物にアルツハイマー病の病因とされるアミロイドβの細胞毒性を抑制する活性のあることを見いだした。しかも,この活性は従来知られていた酸化ストレスを抑制するものではない。ひとつの可能性としてアミロイドβによる小胞体ストレスの軽減が考えられた。これは今までに全く知られていない活性であった。本研究ではその活性物質の単離,構造決定を目指した。結果的に,活性物質の単離に成功した。この活性物質はある種のリン脂質であり,構成する脂肪酸によって大きく活性が異なった(投稿準備中)。さらに強い活性物質の存在が示唆されており,現在,単離を試みている。
2)肝障害抑制物質の解明
スクリーニングによっていくつかのキノコに肝障害を抑制する効果を見出した.その中から,シイタケとエノキタケからの活性物質の単離を試み,水溶性低分子画分に活性のあることを確認した。
3)抗酸化・抗アレルギー・抗腫瘍物質
メシマコブに強い抗酸化・抗アレルギー・抗腫瘍活性を見いだした。その活性本体の単離,構造決定を目指し,結果的にコーヒー酸を抗酸化物質として単離同定した(論文印刷中)。
4)マトリックスメタロプロテアーゼ阻害物質
癌転移の予防薬の開発を目指してマトリックスメタロプロテアーゼ阻害物質の探索を行い,カンバタケから新規活性物質の精製に成功した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Kawagishi: "The Inducer of the Synthesis of Nerve Growth Factor From Lion's Mane (Hericium erinaceus)"Explore. 11・4. 46-51 (2002)

  • [文献書誌] H.Kawagishi: "Novel hydroquinone as a matrix metallo-proteinase inhibitor from the mushroom, Piptoporus betulinus"biosci.biotechnol.biochem.. 66・12. 2748-2750 (2002)

  • [文献書誌] H.Kawagishi: "Aldehyde Dehydrogenase Inhibitors from the Mushroom Clitocybe clavipes"J.Nat.Prod. 65・11. 1712-1714 (2002)

  • [文献書誌] Morita, T.: "Hepatoprotective Effect of Myristicin from Nutmeg (Myristica fragrans)"J.Agric.Food Chem.. (印刷中). (2003)

  • [文献書誌] T.Nakamura: "Purification of Caffeic Acid as an Antioxidant from Phellinus linteus Mycelia"Int.J.Med.Mushr.. (印刷中). (2003)

  • [文献書誌] 河岸洋和(分担執筆): "キノコとカビの基礎科学とバイオ技術"アイピーシー. 564 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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