研究概要 |
(1)共通部分の日・米・仏質問紙調査について 日米仏の共通部分の質問紙について,本年度はまず根ヶ山が渡仏して則松氏他と協議し日仏間で質問紙の原型を作り,それを米国側に送付して修正し,さらに翻訳したうえでpilot studyを行った.それを元に再修正を重ね,同時に必要な倫理委員会の承認を得た.その作業を元に,ほぼ本調査実施のめどが立ちつつあるところであり,配付方法の詳細を詰めているところである. (2)個別テーマにもとづく調査・研究について 各研究者(代表者・協力者)がそれぞれ独自のテーマで研究を進めている.一つは保健センターでの哺乳・離乳指導の実態調査と3歳児検診の場での哺乳・離乳の実態調査を47都道府県すべての市郡部保健センターを対象にして全国規模で行うと同時に,母親学級を通じて母乳育児についての日誌研究を母親およびその家族に依頼し,現在徐々に回答を回収しつつある.また母乳育児を実行する母親の母乳育児観について追跡調査も進めている.同時に,母乳育児の制限要因を調べる目的で,妊娠・出産に伴う女性の乳房観,性と育児のジレンマに関するインタビュー調査も進行中である.このように今年は基本的にデータ収集が中心になされた. (3)シンポジウム開催 本研究に関連して,米国から研究協力者であるミシガン州立大学のBarratt教授をお招きし,3月に母乳育児を含む実践における大学と地域の連携についてのシンポジウムを開催した.
|