研究課題/領域番号 |
12490033
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 皇学館大学 |
研究代表者 |
渡邊 寛 皇學館大学, 文学部, 教授 (70087732)
|
研究分担者 |
清水 潔 皇學館大学, 文学部, 教授 (10087736)
荊木 美行 皇學館大学, 史料編纂所, 助教授 (60213203)
岡田 登 皇學館大学, 史料編纂所, 教授 (10121518)
岡野 友彦 皇學館大学, 文学部, 助教授 (40278411)
田浦 雅徳 皇學館大学, 文学部, 助教授 (20298649)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 法典編纂 / 令集解 / 唐律令 / 明律 / 清律 / 明治刑法 |
研究概要 |
日本がこれまで継受した中国法は、七・八世紀における唐律令法体系と、十七〜八世紀における明・清法であるが、この研究では、その当時、いかなる法典が輸入され、取り入れられたかをあきらかにすることを大きなテーマとした。そして、唐律令については、『令集解』に引用されている中国書を分析することによって、また、明清法については、幕府紅葉山文庫をはじめ、旧大名家文庫にどのような明清法書が蓄積されているかをあきらかにすることによって、いかなる中国の法律書が日本にはいっていたかを確認しようとこころみた。 そのための作業として、古代については、律令をはじめとするさまざまな日中の古代法の本文をデータ入力し、それをもとに、唐律令制の日本律令制への影響や両者の差違についてあきらかにした。また、明清時代=近世については、江戸時代より続く文庫、例えば内閣文庫(旧紅葉山・昌平坂学問所)、名古屋蓬左文庫、加賀前田藩尊経閣文庫等を調査し、明清律や会典の架蔵情況を調べ、貴重な書籍をマイクロ化・紙焼化するとともに、その流入経路・利用情況を調査し、江戸時代の著作や和刻本を調べて江戸時代史の理解と、知識の普及情況をあきらかにした。 本研究は法律書の伝来という極めて具体的な事実を追求することによって、法思想、法技術から法を中心とした文化全般の受容にまで視野を広げようとすることを目指したが、この報告書に収録した研究成果は、本研究によって得られたあらたな知見をまとめたものである。 なお、入力したデータの加工や、収集したマイクロフィルムの分析については、今後も作業を継続していく必要があり、この報告書の刊行を契機として、さらに研究を進めていきたい。
|