研究概要 |
高次視覚研究用の実験ソフトウェアと実験データベースの作成を行った。新たな実験環境を実現するにあたり、様々な環境で動作することを念頭に置き、Jaba環境で動作する実験ソフトウェアと実験データベースを作成した。まず、高次視覚の研究実験環境を整理し、高速で大量の視覚刺激を、短時間かつ正確な時間制御下で提示できる新実験システムの全体構想をまとめた。特に、多種の視覚属性の操作が可能で、しかも簡易に視覚刺激生成・呈示ができる実験環境が重要であると考えた。そのような検討をもとに、高次視覚統合実験ソフトウェアの作成を行った。高次視覚統合実験ソフトウェアの作成に際しては、心理実験装置であるタキストスコープの制作販売を行っている岩通アイセック社の全面的な協力が得られ、実用的な高次視覚実験環境を提案できたと考えられる。すなわち、幅広い研究課題に対応できる汎用性の高いシステム構成により,さまざまな事態での高次視覚機能の測定に,有効に活用できると考える。更に、各研究分担者が従来また今後利用する実験刺激を整理・収集し、それらを一般に公開することを念頭に置いた実験刺激データベースを作成した。そのため、高次視覚の研究動向やそれぞれの研究ミッションについて十分に意思統一し、汎用性のあるデータベースの構築を目指した。現時点では、5000刺激を超える実験刺激が収集でき、高次視覚統合実験ソフトウェアのもとで、動作確認を行った。このようにして実現された環境がすべての心理学研究者に供されることになれば、国内の研究レベルを引き上げることは間違いないと考えている。
|