研究分担者 |
景山 三平 広島大学, 教育学部, 教授 (70033892)
照井 章 筑波大学, 数学系, 助手 (80323260)
高橋 邦彦 筑波大学, 数学系, 助手 (50323259)
河合 伸一 文部科学省, 防災科学技術研究所・先端解析技術研究部, 主任研究官
庄野 宏 農水省遠洋水産研究所, 浮魚資源部, 研究員
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研究概要 |
本年度は主として,統計的実験計画における精確な推定方式の開発について研究した.特に,2水準過飽和実験の計画と評価を水準出現数が等しくない場合に行い,飽和型直交配列から導かれる2^7型要因計画の類別を行った,また,グラフの射影幾何への割りつけと直交表実験計画の自動計画についてはその開発を進めることによって実用化の可能性が出てくると思われる.そしてデザインの構成とその遺伝子工学への応用も試みられ,科学技術文書における数式構造解析も行われ,これらについても,今後新しい進展が期待される研究であった,さらに,単調制約の下での最適計画についての研究が行われ,その制約の範囲の中での最小検出力を最大に保持した状態で,できるだけ標本を内側に寄せる計画について考察された,その結果,得られるmaxmin計画に対する最適検定は線形検定になるが,釣合型計画に対する場合と異なって,すべての検定の中でmaxmin検定になり,このmaxmin計画および検定に極めて高い検出力特性をもつことが分かった.これらの結果に実際に,薬効検定等に適用することができ,応用上欠かせないものである.次に,適応的実験計画におけるBahadur型限界も研究され,最適な量子測定の選択に関する結果が得られた,上記の研究に関して,研究集会を開催し,参加者との活発な討論と情報交換等を行った.それらの研究成果を踏まえて,さらに研究の確かな方向性を捉えることができた.
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