研究課題/領域番号 |
12554003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山田 道夫 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (90166736)
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研究分担者 |
榊原 進 東京電気大学, 環境情報学部, 教授 (70196062)
石岡 圭一 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (90292804)
薩摩 順吉 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (70093242)
佐々木 文夫 鹿島建設, ITソリューション部, 次長(研究職)
小林 メイ IBM, 東京基礎研究所, 副主任研究員
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キーワード | ウェーブレット変換 / 双直交ウェーブレット / 地震波形 / 応答スペクトル / 模擬地震波 / 離散ウェーブレット / メイヤーウェーブレット / ドブシーウェーブレット |
研究概要 |
観測データに適合した離散ウェーブレットの構成法、および、ウェーブレットの応用のための研究として、振動現象への応用、乱流現象への応用の検討などを行った。本研究においてはすでに、適合双直交ウェーブレットの構成法を作成し、いくつかの波形に応用して新しいウェーブレットを構成した。そこで、さらにこのウェーブレットの応用を意図して、地震波形を対象とする工学的応用を研究した。これは特に、重要な大規模建築物の地震シミュレーションを念頭においたもので、与えられた応答スペクトルにできるだけ近い人工地震波形の作成を課題とするものである。この場合、応答スペクトルの形だけでは地震波形に大きな自由度が残るため、波形の自然さを確保することが問題となるが、ここでは、過去に観測されたいくつかの地震波形をウェーブレット展開し、各周波数帯毎に別々の線形結合を用いることで、現実の地震波形の持つ特徴を取り入れた。その結果、例として、大崎スペクトルと呼ばれる標準応答スペクトル形の誤差15%以内に収まる人工地震波形の作成が可能であることを見出した。さらに、このような応用課題においては、用いるウェーブレットの適合性が問題となると思われるため、データ適合型ウェーブレットの使用の効果の検討を行っている。メイヤー型、ドブシー型のウェーブレットと適合型双直交ウェーブレットによる地震波の作成効率を、最適化に要する収束時間、および、エントロピーで見たときの表現効率などを継続して調べる予定である。
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