研究課題
本研究では、LiNbO_3の電気光学効果を用いた光変調器の実用化のために必要な酸化物超伝導薄膜を用いた低温におけるマイクロ波特性、及び光変調器のマイクロ波動作特性を精密に評価することである。さらに、低駆動電圧化・広帯域化のための超伝導伝送線路の設計を行い、順次実証することによりマイクロ波・ミリ波のサブキャリア通信用光変調器を実現することを目的としている。平成12年度は以下の研究を行った。1)低温光計測技術の確立低温実験可能なLiNbO3基板端面と酸化物高温超伝導(YBCO)電極及び光ファイバの接続法を確立し、光変調器の液体窒素温度レベルでの動作特性を評価した。2)光変調器のマイクロ波特性(dc-26GHz)の測定既存のネットワークアナライザ及びモジュレーション・スペクトラム・アナライザを用いて0.01GHz〜26.5GHzにおいてマイクロ波変調特性を測定し、電極の低損失化による性能向上を実証した。3)広帯域光変調器の設計マイクロ波フィルタの原理を応用して、変調帯域及び変調度を自由にコントロールできる広帯域光変調器を既存の電磁界シミュレータ(HP-Momentum)を用いて設計した。
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