研究分担者 |
田中 拓 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 講師 (80236629)
秋庭 義明 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (00212431)
林 真琴 (株)日立製作所, 機械研究所, 研究員
森井 幸生 日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 研究員
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研究概要 |
1.アルミナ・ジルコニア複合セラミックスの中性子応力測定結果によると,熱残留応力は静水圧的で,ジルコニア相で引張,アルミナ相で圧縮となり,アルミナの体積割合の増加に対してほぼ線形的に変化した. 2.アルミナ・炭化ケイ素複合セラミックスにおける熱残留応力は,アルミナ相で引張,炭化ケイ素相で圧縮となった. 3.複合材料の熱残留応力と体積割合の関係は,介在物理論に基づく予測結果とよく一致した. 4.回折弾性定数に及ぼす第2相の影響は,セルフコンシステントモデルをもとに単相材の値から予測することが可能となった. 5.鋼製パイプの熱処理残留ひずみの中性子測定結果は,有限要素法による計算結果とほぼ一致した. 6.中性子応力測定法により,ショットピーニングしたニッケル合金の内部における残留応力分布の大略の決定が可能となったが,精度向上のためには細かいスキャンニングが必要となることがわかった.
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