研究課題/領域番号 |
12555033
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高谷 裕浩 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70243178)
|
研究分担者 |
楢原 弘之 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (80208082)
幸田 盛堂 大阪機工(株), 技術本部・第一設計部, 主任研究員(研究職)
三好 隆志 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002048)
高橋 哲 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30283724)
|
キーワード | 光造形 / 液晶マスク / 微小部品 / 面露光法 / 動画像マスク / 動的露光法 / 樹脂硬化プロセス解析 / FDTDシミュレーション |
研究概要 |
平成13年度は前年度に構築した液晶光造形実験装置を改良し、非積層高精度造形技術およびCAD/CAMを含むシステム化技術の確立を目標とした基礎研究を行い、以下の研究成果を得た。 1. 新たに造形物が固定される透明ベースプレートを自動Z軸移動ステージによって駆動する、動的液晶マスクパターン露光装置を設計/試作し、前年度の装置に組み込むことによって、動的非積層光造形装置を構築した。 2. 前年度に構築した、FDTD法(時間領域差分法)に基づいた樹脂硬化特性解析シミュレータを改良し、液晶露光マスクと縮小露光光学系による光硬化性樹脂の硬化特性実験に基づいた検証およびシミュレータの高精度を行った。これにより、液晶パターン投影光学系、液晶露光マスク制御アルゴリズムと透明ベースプレート移動速度制御アルゴリズムを統合し、造形形状のCADデータに、基づいてそれらを協調制御する非積層光造形CAMを構築するための基本技術を確立した。 3. シミュレーションによって光硬化プロセスの時間的な変化を解析し、さらに新たに試作した動的非積層光造形装置を用いて、適切な露光時間の制御によってマイクロメートルオーダの積層硬化制御が可能であることを実験的に示した。また、動画像露光マスクおよび自動Z軸移動制御による3次元形状造形実験を遂行し、積層造形精度5ミクロンを達成した。
|