研究課題/領域番号 |
12555103
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研究機関 | 茨城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
畠山 巌 茨城工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (00270215)
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研究分担者 |
吉澤 信幸 NTTアクセスサービスシステム研究所, 主幹研究員
山口 一弘 茨城工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助教授 (70230349)
市毛 勝正 茨城工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助教授 (50223095)
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キーワード | 位相共役光 / 対向位相共役鏡 / 共振 / BaTiO3 / 光導波路 / 光導波路の結合 |
研究概要 |
2つの対向した位相共役鏡間での左右に伝搬する2つの共振光は、それぞれが互いに位相共役の関係にある。本研究は、これら2つの位相共役共振光の特徴を利用し、モードフィールドやミスアライメントを自動的に補正して2つの光導波回路を自動的に接続する技術を開発することである。しかしながら、これまで単独の位相共役鏡に対する位相共役光の発振やミラーを含んだ系での共振特性に関する理論や実験の報告例はあるが、対向した位相共役鏡間での共振に関する実験の定量的な報告例が無かった。特に対向した位相共役鏡間での共振を利用しようとすれば、共振系の中に各種の光減衰物を挿入する必要があり、当然共振が持続するための挿入できる減衰率の限界も存在する。ここでは共振系内に光減衰物体がある時の減衰率の許容限界を明らかにすることを中心に、安定共振するための位相共役鏡の特性や入射ポンピング光パワーの条件を実験とシミュレーションで検討した。その結果、共振が安定して持続するための位相共役鏡として用いるBaTiO_3の特性条件、相互励起型位相共役光を2つ用いる場合の外部入射光パワーの関係、共振系内での光減衰率の許容限界等を明らかにした。これによると、用いたBaTiO_3結晶サイズが4mm角で結合係数11cm^<-1>の場合、共振系の許容減衰率は0.37であった。より大きな結晶を用い更に光の結合長を大きくとることにより0.7-0.8の許容減衰率も可能と推定される。
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