平成12年度では、提案している光クロスコネクトスイッチを構成する各要素(部品)の作成と評価を行った。 多波長パルス光源の製作 製作した多波長パルス光源は、パルス発生部、スペクトル拡散部、スペクトルスライス部に分けられる。パルス発生部では、低ジッタの高周波シンセサイザからの出力を用いて半導体レーザの能動モード同期発振を行い、時間ジッタの小さい超短光パルス列を発生させる。次に偏波制御された分散フラットファイバと光増幅器によって構成されるスペクトル拡散部において光パルスのスペクトルを広げ、スペクトルスライス部で光スペクトルを切り出す。すると、切り出された波長における光パルス列が得られる。 波長変換部の設計 半導体光増幅器の非線形光学効果(相互利得変調)を用いて波長変換器として利用することを目的に、計算機シミュレーションを行った。特に本年度は、半導体光増幅器の飽和動作に対してのシミュレーションを行い、光リミターとして用いることができることを確認した。
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