研究課題/領域番号 |
12555108
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
広川 二郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (00228826)
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研究分担者 |
平地 康剛 富士通カンタムデバイス, 開発センター, 室長(研究職)
桜井 仁夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30016620)
安藤 真 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90159533)
新井 幸和 タイセー, 通信デバイスグループ, 副主幹(研究職)
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キーワード | ミリ波 / ポスト / スロットアンテナ / 平面アンテナ / バトラーマトリックス / 導波管 |
研究概要 |
ポスト壁導波管を用いてスロットアレーと同一の誘電体基板上に,4分岐バトラーマトリックスと一体化した構造を検討した。4分岐バトラーマトリックスを1層構造で実現するため、ショートスロット方向性結合器を用いた。4分岐バトラーマトリックスを構成する3dBハイブリットと交差結合器を8GHz帯で設計試作し、良好な分配、反射、アイソレーション特性を実験により確認した。 ポスト壁導波路を用いたスロットアレーの水平面ビーム幅を変えるために、3電力分配回路の設計を行った。水平面で85度のビーム幅を持つ素子を用いて、3本アレーのビーム幅が60度および120度となるよう電力分配回路の振幅と位相を制御した。25GHz帯で試作を行い、ビーム幅の変化と給電点での反射の抑圧を確認した。 76GHzポスト壁導波路給電平行平板スロットアレーアンテナにおいて、大きさを変えて設計、試作した。大きさが26mm×24mmから104mm×100mmの5種類のアンテナにおいて40%から50%の効率が得られた。また、サイドローブ抑圧設計を行った。測定されたサイドローブレベルは、E面あるいはH面の一方で抑圧した場合は-22dB、両面で抑圧した場合には-18dBであった。さらに、入射TEM平面波面に対して45度傾いた直線偏波を放射する、3本のスロットからなる構成を新たに提案した。正面方向で-25dB以下の良好な交差偏波抑圧が実現できた。
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