研究概要 |
本年度は以下に示す研究を行った。 1.システム同定装置の製作:入出力信号を収集し,それらに対して信号変換を行う信号変換装置を購入した。この装置とノート型パソコンを接続し,システム同定装置のプロトタイプを製作した。さらに,この装置を研究室内にある能動騒音制御の実験装置に接続し,動作確認を行った。 2.システム同定アルゴリズムの検討:非線形システム同定法の有力な候補と考えているサポートベクターマシン(SVM)に基づくシステム同定に関する検討を行った。具体的には,SVMの設定パラメータに関する検討,SVMのオンライン処理方式への拡張,そしてSVMに基づく線形システム同定法の実データに対する適用検討を行った。さらに,SVMに基づくシステム同定法のMATLABプログラムパッケージを作成中である。 3.部分空間法に基づく多変数システム同定法:部分空間法に基づく多変数システム同定法とその同定結果から対象の物理パラメータを推定する方法について検討している。
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