研究分担者 |
丸山 收 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (50209699)
大野 春雄 攻玉社工科短期大学, 環境建設学科, 教授 (50191945)
片田 敏行 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30147897)
山本 欣弥 攻玉社工科短期大学, 環境建設学科, 助教授 (50259024)
須藤 敦史 (株)地崎工業, 土木部技術課, 主任研究員
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研究概要 |
地震リスクマネジメントは,ライフライン等の工学システムの地震リスクの,現状と地震対策を施した後の変化を評価し,最適な対策を選好することを目的とする.対象システムの地震リスクの低減対策について幅広い方向からの議論を行い,さらに,システムの経年劣化を考慮した地震リスクの評価に応用が可能であることを示している.地震対策のひとつに地震保険等を用いる「転嫁」がある.保険会社側と被保険者側にとっての最適な保険料について検討を行っている.研究成果は,著書として発表している(星谷勝:構造物のリスクマネジメント,山海堂,2002年4月). 情報エントロピーを用いて定義した冗長性指数R_Eを用いて,システムの冗長性を定量的に表し,供給系ライフラインのひとつである上水道システムへ適用している.その結果,上水道システムの地震リスクマネジメントを冗長性指数R_Eによって行うことが可能であることを示している.成果は,米国土木学会論文集へ掲載済み(M.Hoshiya and K.Yamamoto : Redundancy Index of Lifeline Systems, Vol.128, No.9, pp.961-968, 2002年9月.).事例解析として,神戸市水道システムを対象として,地震リスク対策の評価を行っている(the 8th U.S.-Japan Workshop on Earthquake Resistant Design of Lifeline Facilities and Countermeasures against Liquefaction他にて発表済み). また,住民のリスクに対する認知度について検討を行い,適切な地震対策案の選考を行うための基礎的検討を行っている("土木学会北海道支部平成14年度技術研究発表会"にて発表済み).さらに,構造物の動特性の同定についての研究を行っており,システムの性能照査への適用を目指している.
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