研究課題/領域番号 |
12555143
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
蒋 宇静 長崎大学, 工学部, 助教授 (50253498)
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研究分担者 |
石橋 康弘 長崎大学, 環境保全センター, 助手 (00212928)
棚橋 由彦 長崎大学, 工学部, 教授 (80039685)
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キーワード | 都市ごみ焼却灰 / 軟弱地盤改良材 / 再利用 / 模型実験 / 道路建設材料 / 無害化 / 付着せん断特性 |
研究概要 |
自治体から排出される都市ごみ焼却灰は、最終処分場の残余容量問題や埋立地からのダイオキシン類・重金属類の溶出による環境汚染問題が指摘されている。研究申請者らは共同研究の成果として、都市ごみ焼却灰に無害化処理を施し、リサイクル材として再利用可能な焼却灰リサイクルシステムを確立した。本研究はさらに、建設副産物のうち最もその処分が困難な建設発生汚泥に添加・混練することにより、基礎試験(物理・水理・力学特性把握)に基づく盛土材、裏込め材等のリサイクル建設素材としての再利用の適性評価を行う。 今年度はまず、長崎県内のゴミ処理場より都市ゴミ焼却灰を採取し、焼却灰リサイクルシステムにより無害化処理を行なった。 また、都市ゴミ焼却灰の物理特性、水理特性および力学特性を、具備している装置を使用して求めることにより、無害化処理を施した都市ゴミ焼却灰の建設素材としての再利用の適性評価を行なった。 グラウテイング材としての膨張特性、付着せん断特性を評価するために、周囲地盤の変形特性による拘束効果を考慮できる剛性制御せん断試験装置の設計と製作を行い、試運転を行った。載荷条件を変化させながら、グラウトと地山との付着せん断試験を実施し、不連続体解析の基本データの整理と充実を行っている。
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