研究概要 |
マイクロバブル発生技術を用いて,閉鎖水域における底質ヘドロの活性化および水質浄化実験を行った.また,その水生生物の生理活性と復元によって水環境蘇生の可能性を検討した. (1)小型で省エネルギータイプのマイクロバブル発生装置を開発し,その性能を明らかにした.本装置を用いて,1)閉鎖水域の底質ヘドロの活性化実験を行い,その改善を実現した,2)ダム貯水池における水質浄化実験を行い,アオコの発生制御を実現した.また,マイクロバブルでダム湖底部の無酸素水域の改善を行い,マイクロバブルの水環境蘇生機能について考察した. (2)マイクロバブルの物理化学的特性を解明し,とくに,電位特性,静電分極特性,発生から消滅までの動的特性などを解明した.また,それらと生理活性効果との関係を考察した. (3)マイクロバブル技術によるカキ,ホタテ,アコヤガイなどの養殖効果を明らかにした.マイクロバブルが2枚貝の成長促進に有効であることを示した.また,それらの血流促進効果を明らかにし,生理活性が起こることを示した.また,広島カキ養殖の現場では,30年ぶりに1年もののカキを復活させ,さらに史上初の夏カキの生産にも成功した.
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