研究課題/領域番号 |
12555153
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
栗本 譲 名城大学, 理工学部, 教授 (30043201)
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研究分担者 |
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 助教授 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
神作 弘 中京大学, 文学部, 教授 (30065172)
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90229013)
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キーワード | 視覚障害者 / 高齢者 / 微弱電波 / 認知情報 / 社会実験 |
研究概要 |
本研究は、今までの微弱電波発信装置を改造し新しく6器製造した。社会実験として、平成12年7月に、名鉄豊田市駅〜豊田市間の約550mの歩道で後天性全盲者の視覚障害者10名、70歳以上の高齢者10名を対象に歩行案内訓練を実施した。訓練は被験者に心拍計および脳波計(脳波計は測定器のみではデータが記録できないのでデータ採取のためノートパソコンを被験者と同時に移動させる必要があつた)を設置し、訓練中は8m/mビデオにより被験者の挙動を撮影した。また、訓練終了後アンケート調査を実施した。 この訓練は、今までに実施した多くの社会実験の中でもつとも困難な歩行経路で数段の階段を上下し、さらには歩道が曲線を描き、その中で階段かエスカレータの何れかを選択しなければならない歩道であつた。また、今回の実験より高齢者を被験者に加え、視覚障害者と同一の情報文を聞かせることにより高齢者がどのような挙動を採るかを考察した。 また、平成12年11月には名古屋市地下鉄伏見駅〜名古屋市科学館間の約440mの歩道で後天性全盲者の視覚障害者10名、70歳以上の高齢者10名を対象に歩行案内訓練を実施した。訓練中は8m/mビデオにより被験者の挙動を撮影した、また、訓練終了後アンケート調査を実施した。 両実験より、情報文は視覚障害者用に作成した認知情報であるため、高齢者からは見える物件を入れて情報文を作成して欲しいとの要望が多く出されていた。 これらの実験により多くの知見を得ることが出来、今後の実験を行う時参考になることが多かった。
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