研究分担者 |
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 助教授 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
松井 寛 名城大学, 理工学部, 教授 (20024242)
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90229013)
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
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研究概要 |
本年度の研究は,高齢者と若者との相違を求める為に実施した交通に関するアンケート調査と12年度に作成した微弱電波送信装置を利用した高齢者歩行案内システム実験である. 認知情報を作成するため実施した,若者に対する交通に関するアンケート調査は,18〜24歳の若者632名(愛知県・岐阜県)を対象に実施した.設問はフュエスシートの他27問で配布・回収とも調査員が出向き実施した.設問は記憶力,地名,人名および道に迷ったこと,あるいは出歩くときの手がかり,手がかりの方法等若者が歩行時に必要と思われる事項を含んでいる.なお,若者にはナビゲーションに関する事項の付加した.調査の結果,若者も高齢者とほぼ同様の結果となり,移動時には視覚的なものに頼り,景色・ランドマークに依存して行動している事が明らかとなり,高齢者用に作成した認知情報は若者にも適用することが判明した. 高齢者に対する歩行案内実験は,平成14年9月11日(水),12日(木)の2日間高齢者19名(65歳以上)を被験者として名城大学構内において約590m区間を実験区間として実施した.この実験区間は比較的起伏に富んだ区間で中には登り約10m,降り約15mあり左右折のある路線で,全区間共歩道により区画され車両の影響を被らない実験区間である.実験時の認知情報は本年度実施したアンケート結果より,ランドマーク・景色等の視覚的な情報を加味した認知情報を作成して本実験を実施した. 実験は2名同時に実施したが,脳波計と心拍計が各1台しか無いので被験者はそれぞれ脳波計と心拍計を装着して脳波・心拍情報を記録した.また,移動中の被験者の動きは8m/mビデオにより撮影し後日挙動を解析した.最後に,高齢者をグループ別けするため実験終了後アンケート調査を実施した.
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