• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

磁気共鳴画像診断のための生体環境応答性高分子造影剤の設計

研究課題

研究課題/領域番号 12555258
研究機関東京工業大学

研究代表者

丸山 厚  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (40190566)

研究分担者 三輪 直人  日本シェーリング株式会社, 研究開発本部基礎研究部, 部長(研究職)
赤池 敏宏  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30101207)
キーワードガドリニウムイオン / ポリカチオン / ポリアニオン / 核磁気共鳴画像診断 / 高分子電解質複合体 / pH応答性 / コアセルベーション / 造影剤
研究概要

核磁気共鳴画像診断(MRI)法は、非侵襲的な診断法として、ますます診断法としての有益性を増している。特にMRI法による腫瘍性疾患の診断には、多くの期待が寄せられている。一方、現在のMRI法では、ある程度の大きさに成長した腫瘍の検出は可能であるが、その悪性度を判断することは困難である。このように、疾患部位の特定のみならず疾患の生理的状況の検出、いわゆる機能診断機能の向上が強く望まれる。本研究では、疾患部位の生理的状況に応答し、画像強調能が制御される造影剤を新規に開発することにより、MRI法の機能診断能を向上することを目的とした。特に、疾病部位の水素イオン濃度や酸性多糖のような酸性マトリックス量に応答し、MRI強調能をOn-Offしうる新規の生体内微小環境応答性造影剤の開発を行った。pHや酸性マトリックスを検知し水和等の物性の変化を誘起するシステムとして、ポリカチオン性高分子とポリアニオン性高分子から構成される高分子電解質複合体に着目した。この複合体中に、プロトン緩和時間短縮効果があるガドリニウムイオンを内包させることにより、pHや酸性マトリックスの量に応答し画像強調能が変化する新規造影剤が実現された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Mikawa et al.: "Gd3+-loaded polyion complex for pH depiction with magnetic resonance imaging"J.Biomed.Mater.Res.. 49. 390-395 (2000)

  • [文献書誌] 朝山章一郎 他: "エンドソーム内pHに応答するDNAキャリヤーとしての異種塩基性セグメントを持つポリカチオングラフト共重合体"高分子加工. (印刷中). (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi