研究課題/領域番号 |
12555286
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐野 茂 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20042195)
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研究分担者 |
二階堂 満 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 助教授 (30218094)
佐藤 きよ子 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 助教授 (10099765)
小田嶋 次勝 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20005375)
三村 正 (株)松本鉄工所, 研究開発部長
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キーワード | 磁気カード粉砕 / 剥離粉砕 / 資源リサイクリング / 磁気分離 / 摩砕剥離 / 環境安全型分離 / 撹拌分離 / 磁力選鉱 |
研究概要 |
現在、使用済みプリペイドカードや各種切符(高速道の切符、JRの切符等)類の処分は、そのほとんどが埋め立てか焼却処分に頼っている。これらのカード類の再資源化を目的に、後処理の難しい燃焼や薬品処理を避け、機械的に剥離粉砕及び磁力分離を行なうもので、現在では珍しくなりつつある鉱山の選鉱技術を発展させた分離法を用いるところに特徴がある。本研究は、平成12年度から基盤研究B(2)の支援の下に実用化を目指した研究を続けている。 (1)テレホンカード類の場合; 母材はプラスチック(ポリプロピレン、PET、ポリスチレン等)であり、母材、磁性粉体層、薄層皮膜からなっており、単純な剥離または薬品による溶解分離が困難である。 〔結果〕5〜6mm角程度に細断後、高速スクリーンミルで粉砕し、母材粉と磁性粉の凝集力の影響を除くため、水中で撹拌後、選鉱機で湿式分離した。結果はほぼ100%に近い母材粉(プラスチック粉)が得られた。分離された磁性粉の処理法については今後の検討を要する。 (2)母材が紙である鉄道切符類の場合; 母材は紙であり、プラスチック薄層、磁性粉体層、プラスチック薄層の順序で圧着されている。 〔結果〕鉄道切符のように母材が紙の場合は、紙繊維の腰が弱いため、細断後、粉砕するよりも、むしろ、水中に浸漬しながらゆっくりと撹拌することにより、母材層と磁性粉層をきれいに分離することができた。また、大型の切符類は紙質が良いため細断後、高速スクリーンミルで乾式粉砕後、グラインダミルによる湿式粉砕することにより磁性粉部分を除去できる。紙としての再利用を考慮すると、完全分離が必要なため、分離法の再検討が必要である。
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