• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

高精度時間制御起爆による破断面制御及び破砕制御のための要素技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 12555287
研究機関八代工業高等専門学校

研究代表者

中村 裕一  八代工業高等専門学校, 土木建築工学科, 教授 (00112392)

キーワード可視化観察 / シュリーレン法 / 高速度撮影 / 時間制御起爆 / き裂制御
研究概要

昨年度までの研究成果を基に、研究計画の最終年度として、以下の実験的研究を行い、研究成果をまとめた。
(1)時間制御起爆システムを使用した破断面制御に関する実験
切り欠きガイドホールを使用して、まず、予定破断面に沿うき裂を進展させた後に、破壊領域に装着させた2孔めの装薬を起爆して破壊させる時間制御爆破実験を行った。供試材にPMMA板(市販のアクリル板)を使用して、き裂と応力波の干渉挙動を連続可視化観察した。実験では、応力波と伝ぱするき裂の干渉のタイミングがその後のき裂挙動に及ぼす影響について調べた。実験の結果、伝ぱするき裂の前方に2孔目の起爆によって生じた応力波が通過すると、き裂の伝ぱ方向が応力波の伝ぱ方向へ屈曲することが明らかになった。予定破断面にそってき裂が進展した後に、2孔めの起爆によって生じたき裂が干渉する場合は、そのき裂が予定破断面を越えては進展しないことが明らかになり、仕上げ面形成のための時間制御起爆法の有効性が実験的に明らかになった。
(2)時間制御起爆システムを使用して、応力波の進行方向を横切るき裂がない場合とある場合について、応力波によって生じる動ひずみのピーク値を比較し、予定破断面に沿ったき裂を通過する応力波の減衰を定量的に明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中村裕一他2名: "爆破応力波と円孔の干渉によって生じるき裂の動的挙動の観察"第6回構造物の衝撃問題に関するシンポジウム. 179-184 (2002)

  • [文献書誌] 中村裕一他4名: "爆破に伴う応力波とき裂の連続可視化観察とき裂制御への応用"土木学会第57回年次学術講演会概要集. 557-558 (2002)

  • [文献書誌] 中村裕一他3名: "爆破応力波によって生じる動ひずみ履歴とガイドホール効果に関する実験"火薬学会秋季研究発表講演会要旨集. 81-82 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi