研究概要 |
平成13年度において,シルクサイエンス用語データベースおよびその検索システムを作成し,それをインターネット上で公開した。平成14年度は,この用語データベースを拡張するとともに,利用者の意見を収集しシステムのさらなる改良を図った。また,さらにデータベースとしての内容を充実させるためにシルク関連技術情報の収集,デジタル化,英文化を進めた。この結果(1)サーバーOSをリナックスからWindows2000に変更し,データベースソフトをOracle9iにバージョンアップすることで,インターネット操作が楽になりテキストだけでなく,画像,動画を含むシルクデータベースへと拡張することができた。(2)特に,現存しない蚕糸関連の器具や機械については,各所から古い図面や文献等の資料を収集し,これらを三次元グラフィックスとして復元した。また,現存するものについてはデジタルカメラで収集後,三次元画像化し三次元画像データとしてデータベースに付加した。(3)さらに,インドや東南アジアを中心とした海外からの要望に答えるために蚕糸用語データベースの内容を英文化し,英語版蚕糸用語検索システムを開発した。(4)また,平成13年度に開発したシステムを用いて蚕糸技術に関する多くの紹介記事を付加し百科事典化を進めた。(5)最後に,これら日本語蚕糸用語検索システム,英語蚕糸用語検索システム,蚕糸技術の百科事典を統合化し,総合的なシルクサイエンス・データベースとしてインターネット上で公開した。
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