研究課題/領域番号 |
12556023
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小川 滋 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30037973)
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研究分担者 |
石川 芳治 京都府立大学, 農学部, 助教授 (70285245)
久保田 哲也 鳥取大学, 農学部, 助教授 (40243381)
平松 晋也 高知大学, 農学部, 助教授 (70294824)
大槻 恭一 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (80183763)
牧原 康隆 気象庁, 予報部, 主任予報官
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キーワード | 土砂災害発生予測 / 警戒避難情報分類 / 危険度判定 / 双方向通信システム / 情報管理システム |
研究概要 |
本年度における研究は、(1)土砂災害データベース作成、(2)気象予測・気象情報伝達、(3)土砂災害予測、(4)センサー・通信システム技術の開発、(5)警戒避難情報管理システムをサブ・テーマとして設定した。 各サブ・テーマの研究実績は次のようである。 (1)土砂災害のデータベースとして、地域を鹿児島県、高知県、愛媛県重信川流域に設定し、土砂災害発生の「日時・場所・種類・規模」、「発生災害地点に最も近い観測点での発生日の1時間雨量」を項目として、データを収集することとした。県単位で既に整理されているデータについては、研究用に提供を依頼した。 (2)気象予測については、中国地方東部における気象パターン(台風・前線)ごとの土砂災害発生予測システムを作成し、ホームページで公開した。 (3)土砂災害予測では、広域崩壊予測モデル(統計モデル)、狭域崩壊予測モデル(物理モデル)、を区別し、広域から狭域への切り替えシステムとして整理した。狭域物理モデルを用いて予測するための「物理量(土層厚、透水係数、土質強度定数など)」を簡易に推定する方法を検討した。 (4)センサー・通信システムとして、携帯電話を用いて、降雨情報を双方向型で情報を制御、管理し、通信するシステムの作成し、試作を開始した。 (5)情報管理システムとして、本研究グループで土砂災害警戒避難の判定を行うための、情報収集・伝達システムのフロー図を検討し、作成した。
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