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2000 年度 実績報告書

円筒LVLの実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12556029
研究機関秋田県立大学

研究代表者

佐々木 光  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50027158)

研究分担者 楊 萍  熊本大学, 教育学部, 助教授 (70253705)
山内 秀文  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助手 (90279513)
岡崎 泰男  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 講師 (70279511)
木村 有一  庄内鉄工(株), 設計室長
片谷 光輝  (株)三立, 研究室長
キーワード木質円筒の製造 / 単板積層材(LVL) / LVL / 円筒LVLの実用化 / 木質建材
研究概要

研究成果を要約すると次の通りである:
1)円筒LVLの製造に関して最も合理的と考えられるスパイラルワインディング法による日産最大50m^3の能力の円筒巻き上げ装置(ワイングー)を設計した。このワインダーはロクロ盤に任意の直径の鋼管(マンドレル)をセットし、直径に見合った幅(繊維方向)を持つエンドレスの帯状単板に接着剤を添加したものを螺旋状に巻きつけ、熱圧して円筒に成形するものである。能代市の(株)三立は公的資金を導入し、上記設計ににのっとり、当研究チームの指導の下に最大直径1.4m、長さ12mの円筒LVLを製造できる装置を建造した。
2)上記ワインダーに必要な帯状単板を製造するための単板縫製機械を設計し、(株)三立の導入資金で、最大幅500mm(単板の繊維方向)の帯状単板を縫製できる装置を制作した。この装置は13本の縫い取りヘッドを持ち、幅80mmから500mmまでの任意の幅の単板帯を自動的に製造できる。
3)外径約500mm、の化粧単板貼り円筒LVLを内部の鋼管を残したまま、能代市の東雲中学校及び大宮市の芝浦工大のRC造建物の丸柱として合計24本試用し、建築業界の評価を調べたところ評判は良好であった。鋼管の内部はコンクリートの打ち込み、円筒の化粧はスギ及びラジアータパインである。
4)外径200mm、内径150mm、長さ3,000mmの円筒LVL(化粧:スギのロータリー)を2本用いて、住宅の床下と屋根裏の空気の循環を行う実験を行った。
5)外径330mm、肉厚50mm、長さ2,160の円筒LVL(化粧:スギのロータリー)を柱として、寺社建築工法で車庫を試作し、評価に供した。
6)縫製された帯状単板を各種薬液で処理し、準不燃処理の可能性を調べた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山内秀文,佐々木光 ほか4名: "スパイラルワインディング法による円筒形LVLの製造(第2報)円筒形LVLの製造のための速硬化型樹脂接着剤の検討"木材学会誌. 45(2). 149-156 (1999)

  • [文献書誌] 佐々木光: "新材料とその特性について:円筒LVL"平成11年度新材料の特性に対応する木工機械の調査研究報告書(財)日本機械工業連合会. 2-24 (2000)

  • [文献書誌] 佐々木光: "「円筒LVL」の技術移転のための資料"秋田県木材加工推進機構技術移転資料. 1-23 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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