研究課題/領域番号 |
12556031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
青木 宙 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00051805)
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研究分担者 |
廣野 育生 東京水産大学, 水産学部, 助手 (00270926)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | DNAワクチン / DNAアジュバント / ラブドウイルス / イリドウイルス / ミコバクテリア / Pasteurella piscicida / マダイ / ヒラメ |
研究概要 |
ヒラメラブドウイルス(HRV)およびウイルス性出血症ウイルス(VHSV)の外膜糖タンパク質(Gタンパク質)、イリドウイルス(RSIV)の主要外殻タンパク質およびアタッチメントタンパク質、Pasteurella piscicidaの3種類の主要抗原タンパク質、海産養殖魚の病原菌Mycobacterium sp.のAntigen85複合体遺伝子を発現する組換えプラスミドを構築し、DNAワクチンを作製した。また、アジュバント遺伝子としてヒラメのインターロイキン1遺伝子を発現する組換えプラスミドも構築した。 HIRRVのグリコプロテイン遺伝子DNAを遺伝子銃あるいは注射により接種したヒラメの累積死亡率はグリコプロテイン遺伝子DNAを接種していないヒラメに比較して有意に低く、ワクチン効果が認められた。マダイにイリドウイルスのアタツチチメントタンパク質および主要外殻タンパク質遺伝子を接種し、DNAワクチン試験を行なったところ、コントロールと比較して累積死亡率は有意に低かったが、RPSは約50であり、今後、改良が必要であることと考えられた。 オールフィッシュDNAワクチンベクターを構築するためにヒラメの補体C3遺伝子、ケラチン遺伝子、βアクチン遺伝子、ゲラチナーゼ遺伝子および腫瘍壊死因子α遺伝子のプロモーター領域をクローン化し、これに緑色蛍光タンパク質GFP遺伝子を繋いだ組換えプラスミドを構築し、トランスジェニックゼブラフィッシュの系で解析したところ、ケラチンあるいはゲラチナーゼ遺伝子のプロモーターが全身的な発現パターンを示し、これらがDNAワクチンへの利用に有効であると考えられた。 DNAワクチン接種による免疫関連遺伝子の発現を定量的に比較解析するために、リアルタイムPCR法により24種類の免疫関連遺伝子の遺伝子発現量定量法を構築した。
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