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2000 年度 実績報告書

昆虫細胞による糖鎖エピトープ保持組換え型アレルゲンの生産と活性評価

研究課題

研究課題/領域番号 12556060
研究機関名古屋大学

研究代表者

松田 幹  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (20144131)

キーワードアレルギー / 糖鎖抗原 / 昆虫細胞 / 植物性アレルゲン
研究概要

本研究の目的は、花粉、穀物、果実などの植物性アレルゲンを昆虫細胞で組換え型糖タンパク質として生産し、結合糖鎖の構造とアレルギー患者IgE抗体との反応性を解析することにより、昆虫細胞での植物性糖タンパク質アレルゲンの発現系の有効性を明らかにするとともに、得られた組換えアレルゲンをアレルギーの研究、診断、治療における標準抗原としての応用を試みることにある。本年度は、昆虫細胞での糖鎖の発現を確認するために、キシロース、フコースを含むIgEエピトープを簡便に検出できるアッセイ系を構築し、昆虫タンパク質に存在するIgEエピトープを解析した。市販の抗-西洋ワサビペルオキシダーゼ(POD)抗体中に含まれる糖鎖IgEエピトープ認識抗体を用いて同じIgEエピトープを持つことが知られているブロメラインとフィトヘマグルチニンについて、ELISAおよびウェスタンブロットによる検出条件、および過ヨウ素酸酸化処理による糖鎖の破壊により糖鎖特異的反応であることを確認する条件を設定した。この測定系を用いて、スギ花粉タンパク質を解析した結果、スギ花粉主要アレルゲンであるCry j1および数種の糖タンパク質が特異的に検出できた。そこで、現在用いられている昆虫細胞と同じ種を含む数種の昆虫(ヨトウ虫、蜂)の組織からタンパク質を抽出し、この測定計を用いて糖鎖IgEエピトープを含む糖タンパク質の発現を調べた。その結果、同じヨトウ虫の仲間でも種によって発現量は大きく異なり、さらに組織によっても異なることが明らかとなった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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