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2000 年度 実績報告書

マイクロ波超低レベル発生試験解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12557035
研究機関金沢大学

研究代表者

中村 裕之  金沢大学, 医学部, 助教授 (30231476)

研究分担者 中島 円  金沢大学, 医学部, 助手 (10324071)
荻野 景規  金沢大学, 医学部, 教授 (70204104)
長瀬 博文  金沢大学, 医学部, 講師 (00251918)
キーワード物理的環境刺激 / マイクロ波 / 生体影響 / 熱 / 電界 / 磁界 / 通信 / 妊娠
研究概要

近年の通信機器暴露の特性である変調波超低レベルマイクロ波を、シミュレーションできる装置を開発するために、0.01mW/cm^2以下のマイクロ波の発生装置である信号発生器、パワーアンプ、暴露部位としてのShelded TEM lineを多重に立体的に結線し、マイクロ波超低出力発生装置を開発した。その際、暴露波が平行になるように、暴露部位から5cm以上の距離を有するように、電解センサーをTEM空間内に配置した。そこでパワーメーターを介し、それぞれのセンサーからの入力をチャージアンプによってreal timeでパソコンにinputすることで、モニタリングシステムを組んだ。その結果、暴露近傍におけるマイクロ波の特性である磁界と電界のずれが認められないことがわかった。したがって、この装置では、純粋にマイクロ波の暴露装置として働き、かつ超低周波暴露が可能であることが認められたため、電子機器からの超低レベル変調波マイクロ波のモニタリングを再現できることが示された。現実のマイクロ波暴露環境による生体影響を調べるために、ラットの長期暴露による睡眠行動、自発行動、食行動、下垂体-副腎皮質系ホルモンへの影響を観察した。睡眠、食行動を含むラットの自発行動には0.01mW/cm^2のマイクロ波暴露によって有意な影響をもたらさなかった。下垂体-副腎皮質系の指標としてのcorticosterone値の日内変動にも影響をもたらさなかった。しかしながら、妊娠中や、あるいはさらに長期間の影響については今度の研究によらなければならない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakamura H,Nagase H,Ogino K,Hatta K and Matuzaki I: "Heat produces uteroplacental circulatory disturbance in pregnant rats through action of corticotropin releasing hormone (CRH)"Placenta. 21. 510-515 (2000)

  • [文献書誌] Nakamura H,Nagase H,Ogino K,Hatta K and Matuzaki I: "Uteroplacental circulatory disturbance in pregnant rats exposed to microwaves through actions of prostaglandin F2α"Reprod Toxicol. 14. 235-240 (2000)

  • [文献書誌] Nakamura H,Nagase H,Ogino K,Hatta K and Matuzaki I: "Involvement of central, but not placental corticotropin releasing hormone (CRH) in heat stress-induced immunosuppression during pregnancy"Brain Behav Immun. (in print).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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