研究課題/領域番号 |
12557061
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
大竹 和久 山形大学, 医学部, 助手 (30312739)
|
研究分担者 |
竹石 恭知 山形大学, 医学部, 講師 (40272067)
伊藤 恒賢 山形大学, 医学部, 教務職員 (80241719)
八巻 通安 山形大学, 医学部, 教授 (40191217)
友池 仁暢 国立循環器病センター, 病院・院長 (90112333)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
キーワード | 食後高脂血症 / 遺伝 / 疾患モデル / トリグリセリド / 耐糖能異常 / 動脈硬化 |
研究概要 |
○絶食時には正常の血清トリグリセリド値を示すが、摂食を開始すると血清トリグリセリド値が異常高値を示す遺伝性食後トリグリセリド血症家兎を発見した。 本モデルの特徴は食後12時間以後48時間以内に500mg/dl以上、3000mg/dl以下の高トリグリセリド血症を示した。絶食下におけるコレステロール値は44±25mg/dl、トリグリセリド値は113±60mg/dl、食後ではコレステロール値118±50mg/dl、トリグリセリド値1437±997mg/dl。雑種と比較して寿命に大差を認めなかった。また正常の生殖活動が観察された。 本モデルに経口摂取による糖負荷試験を行った所、耐糖能の低下と持続性の高血糖の出現を認めた。この傾向は月齢と共に強くなった。 これらの成績から本モデルはmultiple risk factorsの疾患モデルと考えられる。 ○機能遺伝子の探索 高トリグリセリド血症に関連する機能遺伝子を探索する為に、高脂血症IIa型とIIb型の遺伝モデル家兎の肝臓を生検し、発現遺伝子についてdifferential displayを試みた。23個の異なるバンドを見出し、それぞれについてシークェンスを行って同定を試みた所、既知の遺伝子はいずれもラジカル系の酵素であった。従って、トリグリセリドを規定する遺伝子を探索する為、DNAチップによる解析が必要となった。 生検した肝臓について、高トリグリセリド血症に関連する蛋白ペプチドを検索する為、二次元電気泳動を行った。IIa型・IIb型それぞれに特徴的なスポットを再現性良く得たのでマススペクトはスコピーによる解析を始めた。
|