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2002 年度 研究成果報告書概要

術後低酸素血症に対する無毒化endotoxin授与の効果

研究課題

研究課題/領域番号 12557097
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 外科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

三村 芳和  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (10175614)

研究分担者 小川 利久  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80224111)
比企 直樹  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30313026)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワード低酸素 / エンドトキシン / 耐性 / サイトカイン
研究概要

本研究はエンドトキシン耐性機構を利用して、低酸素曝露によりおきる炎症および組織の低酸素を解決することを目的とした。
外科手術侵襲は細胞レベルでは低酸素環境をきたし、エネルギー代謝の失調や易感染性に導く。本研究の予備実験で、無毒化エンドトキシン(ER-803058 0.2mg/kg)前処理によるエンドトキシン耐性はin vitro(RAW cell),in vivo(体重250gのWistar rats)で、リポポリサッカライド前処理の場合に比べて成立しないか、不十分であることが判明した。
そこで、少量のリポポリサッカライド前投与による低酸素耐性の成立について動物実験をおこなった。ラットに低酸素(9%酸素濃度)を負荷する72時間前にエンドトキシン(10/μg/kg)を投与することにより次の結果を得た。:
1)低酸素負荷による血圧の低下および動脈血酸素分圧の減少を防いだ。
2)低酸素曝露による炎症性サイトカインの血中レベルの上昇を抑えた。
3)低酸素負荷による血中ノルエピネフリン濃度の上昇を抑えた。
これらより、あらかじめ少量のエンドトキシンを負荷しておくことにより、低酸素誘導による全身の炎症、低酸素化、嫌気性代謝、交感神経緊張は抑えられる可能性がある。

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公開日: 2011-06-18  

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