研究課題/領域番号 |
12557123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
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研究分担者 |
辻 邦和 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (20323694)
山下 照仁 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (90302893)
二藤 彰 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (00240747)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 骨芽細胞 / 破骨細胞 / Cbfa1 / BMP / CIZ / シグナル / 骨髄 / 前駆細胞 |
研究概要 |
本研究においては骨芽細胞分化を決定する転写因子Cbfa1を解析し、このプロモーターの1.8kbの領域の中で0.33kbの0.16kbの間に正の遺伝子発現促進活性を見出すと共に、1.8kbと0.33kbの間には抑制性の活性が存在することを明らかにした。更に、このフラグメントに対する骨芽細胞分化の調節に関わる接着と、遺伝子発現の二つのシグナル間をシャトルする分子と考えられるCIZの影響について検討した。この結果、CIZが単独でCbfa1のmRNAの発現を促進し、またこの活性がCbfa1の1.8kbのプロモーターに対する促進活性に基づくことを明らかにした。次に、Cbfa1のプロモーター上に存在するSmadの応答配列を検討し、BMPがSmadを介して骨芽細胞の分化を制御する際にCIZはBMPによるCbfa1の発現を抑制するが、このことはBMPの下流にあるSmadの活性をCIZがプロモーターに対するSmadの活性を抑制することに拠ることを明らかにした。更に、培養条件における骨芽細胞の石灰化に対しでもCIZが抑制的な働きを持つことから、骨芽細胞の機能がCIZによる制御を受けることが明らかとなった。このようなCIZを発現する細胞を骨・軟骨の欠損部に充填することにより、再生能をもつかどうかを否か検討し、膝関節の軟骨及び骨髄に作成した欠損部に対してCbfa1およびCIZを発現する骨髄細胞を充填することにより、これらの細胞が幹細胞活性を有しており、欠損組織の修復機能を持つことを明らかにした。
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