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2000 年度 実績報告書

遺伝子治療のための外磁場ステルス磁性体リポソームの応用-新しいDrug Delivery Systemの臨床使用のための展開研究

研究課題

研究課題/領域番号 12557124
研究機関広島大学

研究代表者

杉田 孝  広島大学, 医学部, 助教授 (40235883)

研究分担者 出家 正隆  広島大学, 医学部・附属病院, 医員
下瀬 省二  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30304439)
望月 由  広島大学, 医学部, 助手 (10284192)
キーワード遺伝子治療 / 局所ターゲティング / ステルス磁性体リポソーム / p53遺伝子 / 骨肉腫
研究概要

われわれは,in vivoにおいて局所ターゲティングが可能な磁性体リポソームを開発し,さらに磁性体カチオニックリポソームを用いた遺伝子治療について検討している.今回,磁性体リポソームの臨床応用に向けた改良のため,1)ステルス磁性体リポソームの作製と2)生体外磁場装置の作製を行った.
1)局所ターゲティングを阻害する原因である,細網内皮系への取り込みを抑えるため磁性体リポソームにステルス性を付加した.Egg phosphatidylcholine(20mg),Cholesterol(5mg)より成る通常型のリポソーム膜に,Polyethylene glycol(2mg)を加えてステルス性を持たせた.この膜内包に強磁性体である酸化鉄微粒子(10mg)を逆相蒸発法により封入し,ステルス磁性体リポソームを作製した.現在,その特性評価を行っている.
2)これまで磁性体リポソームの誘導のために,腫瘍(直径10mm)内に永久磁石(0.4tesla)を埋め込んでいたが,臨床応用を念頭に生体侵襲のない生体外磁場装置を作製した.連続磁極可変型電磁石で,磁極間隔0〜65mm,磁極直径10〜30mm,発生磁界1tesla(磁極間隔10mm時)である.
今後、ステルス磁性体カチオニックリポソームに野生型p53遺伝子を封入する.外磁場装置を用い,ハムスター骨肉腫に局所ターゲティングおよびp53遺伝子導入を行い,その抗腫瘍効果について検討する予定である

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kubo Tadahiko: "Targeted delivery of anticancer drugs with magnetic liposomes by intravenous administration in osteosarcoma-bearing hamsters."International Journal of Oncology. 17. 309-315 (2000)

  • [文献書誌] Kubo Tadahiko: "Targeted systemic chemotherapy using magnetic liposomes containing Adriamycin for osteosarcoma in hamsters."International Journal of Oncology. 18. 121-125 (2001)

  • [文献書誌] 久保忠彦: "磁気ターゲティングを応用した新しい化学療法システム."中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 43. 51 (2000)

  • [文献書誌] 久保忠彦: "ハムスター骨肉腫に対する磁気ターゲティングを応用した新しい化学療法システムにおける抗腫瘍効果."日本整形外科学会雑誌. 74・6. 1253 (2000)

  • [文献書誌] 久保忠彦: "ハムスター骨肉腫に対する静脈内投与による制癌剤封入磁性体リポソームの抗腫瘍効果."Drug Delivery System. 15・4. 343 (2000)

  • [文献書誌] 久保忠彦: "磁気ターゲティングを応用した新しい化学療法システム-抗腫瘍効果に関する検討."日本整形外科学会雑誌. 74・8. 1427 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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