研究課題/領域番号 |
12557141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加我 君孝 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80082238)
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研究分担者 |
室伏 利久 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30242176)
山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (60251302)
菅澤 正 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (00179110)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 方向感 / 音源定位 / 絶対音感 / バンドノイズ / 純音 / 骨導 / 外耳道閉鎖 |
研究概要 |
聴空間認知の高次神経機構を明らかにするための研究とテストの開発を行った。新機軸として、従来の方法、すなわち音像定位法とスピーカ法による音源定位法を導入し、比較研究を行った。 研究の成果は次の通りである。 我々が取り組んできた新しい聴空間テストは大きく2つに分かれている。1)聴空間の任意の位置における音像定位検査の開発をした。2)スピーカ法により、自由な聴空間における音像の移動速度及び移動方向との関係を明らかにするための装置を開発した。生理学的測定は、MEGを用いてその皮質中枢を調べた。被験者として新たに絶対音感者を対象に聴空間の認知が、そうでない者より優れているか否か比較した。以上の結果、絶対音感者は非絶対音感者と比較し音像定位も音源定位も、音像の移動速度の認知も有意に優れていることが判明した。一方、高齢者では逆にコントロールの非絶対音感者よりも有意に悪いことが判明した。聴空間の皮質中枢は左右の側頭平面の聴皮質に分布していることがわかった。 骨導による音像定位の研究を正常者と両側小耳症、外耳道閉鎖症例に行い、これまで方向感は成立しないとされていた骨導についても成立することを明らかにした。
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