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2002 年度 実績報告書

自己免疫機序によるぶどう膜炎自然発症動物モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 12557144
研究機関北海道大学

研究代表者

小竹 聡  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (00186694)

研究分担者 岩渕 和也  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (20184898)
キーワード自己免疫 / ぶどう膜炎 / 動物モデル / Tリンパ球 / トランスジェニックマウス / 遺伝子 / 網膜抗原 / 免疫
研究概要

眼特異抗原である視細胞間レチノイド結合蛋白(IRBP)のプロモーターと卵白アルブミン(OVA)発現遺伝子を結合し、この遺伝子を(B6xDBA2)F1を掛け合わせたF2の受精卵にマイクロインジェクションしてくみこんだトランスジェニックマウスを作成した。IRBPは眼特異蛋白であるから、眼組織にOVAが発現されるはずである。このマウスとOVAに対するT細胞レセプターを発現しているDO11.10をかけあわせ、DO11.10発現し、眼内にOVAを発現しているマウスを作製した。これにより、自己免疫反応が惹起されれば自然発症ぶどう膜炎が観察される。しかし、眼組織での蛋白レベルでの発現は免疫染色で良い抗体がなく、確認できない。In situ hybridizationでもはっきり確認できず遺伝子の導入がうまくいっていない可能性もある。プロモーターとしてIRBP以外も用いてさらに研究を続行予定である。
同時並行でヒトβアクチンプロモーターでヒトMCP4の発現を駆動するトランスジェニックマウスを作成した。このマウスは血中に高濃度のMCP-1蛋白を発現し、接触過敏反応が増強されることがわかっている。このマウスに網膜抗原免疫によるぶどう膜炎を誘導すると、対照に比べぶどう膜炎発症が最大重症度は増強されないが、発症が早期に促進されることが判明した。このマウスが今後モノカインのぶどう膜炎への関与を知る実験動物として利用できる可能性がある。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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