研究課題/領域番号 |
12558007
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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研究分担者 |
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (60214079)
赤堀 侃司 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80143626)
田中 穂積 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80163567)
白井 清昭 北陸先端科学技述大学院大学, 情報理工学研究科, 助教授 (30302970)
小島 聡 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (00202060)
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キーワード | 専門分野 / あすなろ / EDR辞書 / 構文解析 / 構文表示機能 / 多言語表示 / 学習履歴 / 評価実験 |
研究概要 |
本研究の目的は理工系留学生が専門分野での研究活動に必要な日本語能力を向上させるための日本語学習支援システムを開発することである。特に、大多数を占めるアジア圏学習者に対応できる多言語辞書を装備させることで、母語から学べる読解システムの構築を目標とする。4年計画の2年目である本年度は「あすなろ」と命名したシステムに更なる改良を加えた。入力された学習者が希望するテキストは形態素自動解析された結果から、漢字の読みとEDR辞書との連結により意味が得られる。また自動構文解析ツールを備えていることで、学習する文の構文構造がJAVAプログラムにより図示される。コンテンツとして初級者用に代表者の書き下ろしテキスト「やさしい科学技術日本語読解入門」をさらにアップデートな内容に改訂した。このテキストに関しては文法・語彙に関する練習問題ができるようになっている。また学習者が参照した辞書項目や構文図はログを利用した学習履歴が取られているため、教師・システム開発者にとっては教育効果の評価ができる。本年度は特にインターフェースに開発の力点をおいた。Web上で多言語表示が可能となり、テキストの読み上げ音声も聞けるようになった。また構文表示機能としては、従来の木構造の他に入れ子構造型2種を加え、学習者の学習効果を見る予備評価実験を行った。本格的な実験は平成14年度春に行う予定である。また、新たにConcordancerという例文表示機能を加えた。なお「あすなろ」システムの紹介記事が平成13年2月12日読売新聞に掲載されたことを特記する。
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