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2000 年度 実績報告書

実際の机の上を共有できる遠隔的共同学習支援システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 12558009
研究機関筑波大学

研究代表者

葛岡 英明  筑波大学, 機能工学系, 助教授 (10241796)

研究分担者 山崎 晶子  公立はこだて未来大学, システム情報工学部, 講師 (00325896)
野村 泰郎  埼玉大学, 教養学部, 講師 (30312911)
山崎 敬一  埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
三樹 弘之  沖電気工業(株), インフォメーションテクノロジラボラトリ, 研究員
キーワードビデオ会議 / グループウェア / CSCW / 遠隔会議
研究概要

地理学や考古学などの人文社会科学の分野では、地図や壷等の発掘物を複数の人々が、協同で扱うことによって、実地の高等教育が行われることがある。地図等のデータのデジタル化も進んできたが、実際の地理学、考古学、社会学の実地教育は、デジタル化されたデータを扱うだけでなく、デジタル化されたデータと実体物を扱う協同作業とを融合しておこなうことが望ましい。そこで、こうした学習を地理的に分散した少人数のグループが共同でおこなうことのできるシステムを開発している。
本年度は、実物体や紙に書かれた文書を共有しながらコミュニケーションをすることのできる基盤環境の開発と、その環境で利用するインタフェースの開発をおこなった。
基盤環境Agoraは、参加者が実物体や文書を映像として共有しつつ相互に指さしが可能な共有領域と、おおよその作業の様子はわかるが、その詳しい内容まではわからない個人領域とをあわせ持っている。特に、これらの領域と対話者の上半身映像を立体的に配置することによって、各領域での作業のみならず領域間の移動を相互観察可能とした点が特徴である。その結果、対話者の行動を予測しながらコミュニケーションすることが可能となった。このシステムを利用して、地理学の実習を模擬した共同学習実験をおこない、社会学的な相互行為分析によって、メディアを介したコミュニケーションの分析をおこなっている。
Agoraで利用するインタフェースとしては、ペン型の触覚フィードバックデバイスである、HapticPenを試作した。これは、ディスプレイ上のウィンドウやボタンや、デジタル化された3次元的な形状(例えば地形図)を触覚として立体的に感じることのできるペン型のデバイスである。このペンを利用することによって、デジタル化された世界と実体的な世界の界面をインタフェースすることができると期待している。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2012-11-16  

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