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2001 年度 実績報告書

学級崩壊・子ども集団脆弱化と通時・共時的調査による遊び歌の教材化・CD-ROM化

研究課題

研究課題/領域番号 12558018
研究機関神戸大学

研究代表者

岩井 正浩  神戸大学, 発達科学部, 教授 (80036392)

研究分担者 アルバレス ホセ  英知大学, 文学部, 助教授 (30278767)
久万田 晋  沖縄県立芸術大学, 付属研究所, 助教授 (30215024)
樋口 昭  埼玉大学, 教育学部, 教授 (60015287)
川内 由子  四国大学短期大学部, 音楽科, 講師 (20224727)
キーワード学級崩壊 / 子ども集団 / 遊び歌 / わらべ歌
研究概要

2年度は、初年度の大阪市の調査に引き続き愛媛県下で10校、長崎県で2校、沖縄県で2校、そして東京都で3校の小学4年生を対象として、遊び歌とアンケート調査を実施した。沖縄では広域の子ども集団として附属小学校を設定した。那覇市では日常的に沖縄の子どもの遊び歌を学校教育として教えており、生きている。また、東京都ではわらべ歌教育を実践している小学校を設定した。遊び歌の伝承プロセスは多様でよいが、合唱曲として子どもに提供していることに関してはもう少し慎重さが必要ではないかと思われた。今回の調査でも原則として4年生1クラスを対象としたが、クラスがまとまらず疎外された子どももいて、今後の分析から遊び歌との関連を明らかにする。長崎県壱岐では、僻地校で全校生徒11名を対象としたが、上級生がその場で下級生に遊びを教え、即座に歌って遊ぶという伝承パターンを確認できた。絵かき歌は全国的に歌なし描いており、テレビからの影響が大きいことが明らかとなった。通時的にはジャンルの盛衰が見られた。となえ歌なかんずく手まり歌・身体遊び歌・天体気象や自然を対象とした歌はほぼ衰退している。一方、じゃんけん歌、お手合せ歌は種類も多く盛んであること、なわとび歌、鬼遊び歌は種類は少ないが活発であることも判明した。クラスの規模は、遊びを活発化させる一つのポイントであることも明らかとなった。1学年1クラスという小規模校では、6年間同じ仲間であり、さまざまなデメリット(クラス替えのメリット>をはらんではいるが、まとまりからいうとメリットも多い。また複式学級である小学校でもタテ関係の伝承プロセスやまとまりが明確にとれる。子どもの文化の伝承と創造を保障する意味からは、学級定員の早急な削減が必要である。なお、口頭発表はThe 3rd Asia-Pasific Symposium on Music Education Research(国際学会・名古屋市)で行ない、論文は1本印刷中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岩井正浩: "子どもの遊び歌〜沖縄・壱岐"表現文化研究. 1・2. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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