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2000 年度 実績報告書

決定グラフに基づく論理シミュレーション・エンジンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12558030
研究機関九州工業大学

研究代表者

笹尾 勤  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (20112013)

研究分担者 井口 幸洋  明治大学, 理工学部, 助教授 (60201307)
梶原 誠司  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (80252592)
キーワードBDD / 論理シミュレータ / 設計検証 / 関数分解 / 再構成可能論理 / 論理設計 / FGPA
研究概要

1.多分決定グラフ(MDD:Multiple-Valued Decision Diagram)に基づく論理シミュレーションをハードウエアで高速に実行するための装置(論理シミュレーション・エンジン)のプロトタイプを試作した.また,論理シミュレーションを高速化する手法を開発した.本研究で開発したシュミレーション・エンジンでは,データ構造としてMDDを用いており,シミュレーション時間は,入力変数の個数に比例する.
2.上記システムを開発中に,多出力論理関数をメモリとシーケンサを用いて実現する方法を考案した.この方法では,メモリの内容とシーケンサのパラメータを書き換えることにより,任意の論理関数が実現可能である.同様な方法としては,SBDD(Shared educed ordered Binary Decision Diagram)やMDDに基づく方法が知られているが,報告者らが考案した方法は,それよりも高速である.また,メモリ容量を増加することにより,さらに高速にできる特徴がある.市販FPGAボードとRAMを組み合わせることにより,プロトタイプシステムを完成した.4メガビットのRAM上に,多数のベンチマーク関数を実現した.試作システムでは,前述のBDDやMDDを用いた方法よりも,10倍以上高速に評価できた.本手法は,組み込みシステムの他に,高速の論理シミュレータとしても利用可能である.この方法は,論理素子として汎用のRAMを使用しており,比較的安価に実現できる.また,配置・配線の処理も不要であり,前処理時間も短い.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hafiz Md.Hasan Babu: "Heuristics to minimize multiple-valued decision diagrams,"IEICE Trans.Fundamentals,. E83-A・12. 2498-2504 (2000)

  • [文献書誌] Hideyuki Ichihara: "On Processing Order for Obtaining Implication Relations in Static Learning"IEICE Trans.Info.and Syst.. E83-D・10. 1908-1911 (2000)

  • [文献書誌] 浅川毅: "トランジション故障を検出するBIST指向テストパターン発生回路"電子情報通信学会論文誌D-I. J84-D-I・2. 165-172 (2001)

  • [文献書誌] 井口幸洋: "決定グラフに基づく論理関数の評価システム"電子情報通信学会論文誌D-I. (採録決定). (2001)

  • [文献書誌] 梶原誠司: "最小テスト集合でテスト可能な加算器について"情報処理学会論文誌. (採録決定). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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