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2001 年度 実績報告書

超広域バイオテレメトリ・テレモニタリングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12558098
研究機関北海道大学

研究代表者

清水 孝一  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30125322)

研究分担者 安田 和則  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20166507)
加藤 祐次  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50261582)
下岡 聡行  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50196549)
松田 成司  国際電気(株), 通信システム事業部, 主任(研究職)
山下 政司  北海道工業大学, 工学部, 助教授 (40210421)
キーワード生体情報 / バイタルサイン / 移動体通信 / テレメトリ / モニタリング / PHS / データ伝送 / モバイル機器
研究概要

本研究は、一般家庭における老人や在宅患者の生体情報常時モニタリングをめざし、バイオテレメトリ技術、移動体通信技術を総合することにより、実用的なテレメトリ・テレモニタリング手法およびそれを実現するプロトタイプシステムを開発することを目的とする。前年度の結果を踏まえ、本年度は次のような実績が得られた。
1.心理的・肉体的に負担なく、日常生活の妨げとならないバイタルサインセンサとして、指輪型脈波テレメータを設計・試作した。脈波信号の品質、信号伝送距離、寸法、重量、電池寿命等の点で、実用上の要求を満たすテレメータが得られた。
2.被験者に対する低拘束性とテレメトリの広域性という相拮抗する要求を同時に満たす方法として、至近電波と移動体通信を利用する二段階テレメトリ手法を新たに考案した。
3.PHS端末を用い、上記手法を具体化する超広域テレモニタリングシステムを開発し、試作装置を作成した。
4.試作システムを用い、通常状態での動作試験および考え得る悪条件下での特性解析を行い、開発した手法および試作システムの実用性・有用性を検証した。
これらの研究をとおし、以下の成果が得られた。まず、対象者の日常生活を妨げることなく、ほとんど無意識のうちにバイタルサインを常時検出することが可能となった。また、従来家屋内に限られていたテレモニタリングの範囲を、広くほぼ国内全域にまで拡大する手法が新たに開発された。さらに、屋内屋外を共通の端末でカバーし、しかも屋内では回線使用料も不要な実用性の高い手法が得られた。そして、本手法および試作システムが、実用条件下でも良好に働くことが実証された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Shimizu, et al.: "Development of vital-sign telemonitoring system using mobile phone communication"Biotelemetry. 16(in press). (2002)

  • [文献書誌] M. Yamashita, et al.: "Development of biotelemetry technique for the measurement in strong ELF electric field"Biotelemetry. 16(in press). (2002)

  • [文献書誌] N. Toya, et al.: "Performance analysis of spread spectrum data transmission for biotelemetry using IR light"Biotelemetry. 16(in press). (2002)

  • [文献書誌] M. Yamashita, et al.: "Development of biotelemetry technique for EEG/ECG measurement in strong ELF electric field"Transactions of IEEJ. (in press). (2002)

  • [文献書誌] K. Shimizu, et al.: "Ultra-wide range vital sign monitoring using mobile communication"Conf. Dig. of AP-RASC'01. 265 (2001)

  • [文献書誌] K. Shimizu, et al.: "Development of wide-area biotelemetry system using mobile phone network"Proc. of 63rd ICB Seminar. 44-45 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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