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2002 年度 実績報告書

在宅における健康モニタリングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12558104
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

戸川 達男  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (40013859)

研究分担者 斉藤 浩一  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教務職員 (00205668)
大塚 公雄  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (00211798)
山越 憲一  金沢大学, 工学部, 教授 (40014310)
小川 充洋  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (30322085)
キーワード在宅健康モニタリング / 遠隔健康管理 / ベッド心電図 / トイレ体重計 / 浴槽内心電計 / 行動モニタ
研究概要

本年度はまず、平成12年度に開発した携帯型3軸加速度・3軸磁気センサ内蔵データロガーを用いて、ヒト行動の評価を行なえるかどうかについて検討を行なった。結果、エレベータや建物内部の鉄骨などにより磁気センサからのデータにはアーティブァクトが重畳し、長時間かつ広範囲の移動時にはこれが計測データに無視できない影響を及ぼすものと考えられた。しかし、居室内部などの限られた空間においては、方向を検知することが可能であり、センサからのデータと居室のレイアウトを照合することにより、被験者の行動の推測が可能であった。また、独居高齢者宅に設置された行動検知用センサ群によって約6ヶ月にわたって収集されたヂータの解析を行なった。結果、独居高齢者の標準的な1日の行動パターンを得ることができた。ただし標準的なパターンは単一ではなく、本被験者においては複数のパターンが頻回に観測された。また、計測期間中に、3回の異常日を検知できた。異常日のうち2回は被験者が体調不良であった時期と一致した。残り1回は、被験者宅に多数の親族が訪問したため、通常時よりも統計的に有意に多いセンサ出力が観測されたものであった。本結果は、被験者宅に設置されたセンサによって被験者の体調変化を検知できることを実証したものと考えられた。また、これまでの独居宅へのセンサ導入実験を発展させ、3世代家庭に行動検知センサを導入した。結果、乳幼児の遊戯によってセンサシステムが数度破壊された。これらの破壊に対応するため、センサの小型化・隠蔽化と無線ネットウークの導入の改良を行なった。改良後はセンサ・システムは破壊されず、データは欠落なく測定可能であった。データより、家族としての標準的な行動パターンを得ることができた。本結果は、非独居家庭へのセンサ導入のための基礎データとなるものと考えられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Mitsuhiro Ogawa, Tatsuo Togawa: "Long term remote behavioral monitoring of elderly by using sensors installed in ordinary houses"Proceedings of the Second Annual International lEEE-EMBS Special Topic Conference on Microtechnologies in Medicine and Biology. 322-325 (2002)

  • [文献書誌] Mitsuhiro Ogawa, Tatsuo Togawa: "Home health monitoring and the necessity of large-scale computational analysis"Intornational Russian-Japanese Symposium on Actual Problems of Computational Mechanics Abstructs. (口頭発表). (2002)

  • [文献書誌] Mitsushiro Ogawa, Ryoji Suzuki, Sakuko Otaks, Takeshi Izutsu, Tsutomu Iwaya, Tatsuos Togawa: "Long-term remote behavioral monitoring of the elderly using sensors installed in domestic houses"Proceedings of the 24th Annual International Conference of EMBS & Annual Fall Meeting of the BMES. 1853 (2002)

  • [文献書誌] 小川充洋, プライス・オリビエ, テリー・エルベ, 戸川達男: "携帯可能な3軸地磁気センサおよび3軸加速度センサを用いた生体の運動計測法の開発"第41回日本エム・イー学会大会抄録・論文集. 40・supl1. 134 (2002)

  • [文献書誌] 小川充洋, テリー・エルベ, 戸川達男: "3軸加速度・地磁気センサによる運動計測の試み"第41回日本エム・イー学会秋季大会抄録・論文集. 40・supl2. 134-135 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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