研究課題/領域番号 |
12571015
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
古家 信平 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (40173520)
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研究分担者 |
中込 睦子 筑波大学, 歴史・人類学系, 講師 (60302337)
佐野 賢治 筑波大学, 歴史・人類学系, 助教授 (90131127)
真野 俊和 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (10171076)
山本 隆志 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (50191416)
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キーワード | 先祖祭祀 / 位牌 / 現代民俗論 / 中国周縁社会 / 門中 |
研究概要 |
東アジアの中国周縁社会における先祖祭祀を、骨と位牌という2つの象徴の双方の関連においてとらえるため、本年度は研究分担者合同の研究会を行った。その際、これらの象徴の比較の指標としての有効性を検討し、比較のための基礎資料として各地域の文献目録の作成、重要文献の収集を行った。韓国では葬儀における親族の役割が重視されており、特に長男子への期待は大きいことが注意された。また、実地調査として韓国慶尚北道と京畿道のいくつかの集落、台湾の南部都市化地域、日本の会津地方とつくば市周辺において先祖祭祀を調査し、具体的な比較研究のための資料収集を行った。慶尚北道の門中の宗家では過去4代の先祖を祭る祭祀堂が維持されており、それらの先祖の命日には親族が集まって祭祀を行うことが、近年の生活の変化の中においても当然のごとく継続されている。個人の視点に立って、制度の内面を明らかにする必要が感じられた。いずれの地域でも、最近の斎場を巡る問題等、現代民俗論の観点からの関心を保ちつつ、伝統を対比的に明らかにすることとした。
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