研究課題/領域番号 |
12571024
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
阿部 健一 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (80222644)
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研究分担者 |
田中 耕司 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (10026619)
桜井 由躬雄 東京大学, 文学部, 教授 (80115849)
海田 能宏 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00026452)
池本 幸生 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (20222911)
足立 明 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90212513)
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キーワード | メコン流域 / 開発援助 / エコ・エクノロジー / 政治力学 / 開発言説 / 環境言説 / 地域研究 / 開発と環境 |
研究概要 |
まず、海外における調査について。研究分担者は、それぞれメコン流域開発に関連する研究機関・行政機関を訪問し、活動の実態調査・問題の発掘を行うとともに、次年度以降の国際ワークショップ開催に向けて、流域各国の研究者ネットワークの構築を行った。具体的な訪問機関は、メコン川委員会や流域各国の大学・関係省庁などである。特記しておきたいのは、2000年1月26日に、流域6カ国、8大学の関わる学術ネットワーク機構が設立されたこと。本研究に密接に関わるものとして注目され、また流域各国のメコン開発への関心の高さも示している。研究代表者はその事務局(アジア工科大学・タイ)を訪問し、今後の協力体制について打ち合わせを行ったが、次年度の早い時機に再訪、国際ワークショップの共催を軸に、具体的な活動の枠組みを図る予定である。 つぎに、国内における活動について。研究会の開催と資料収集が主な活動である。研究会は、日本のメコン開発(及び研究調査)の歴史と現状を把握することを目的とした。第一回は、メコン河開発の初期・全盛期・転換期をそれぞれ知悉した日本人関係者(メコン川委員会前事務局長を含む)、第二回目は、来日中のオーストラリアとカンボジアから研究者を招き研究会を開催。第三回目は国際協力の観点から話を伺う機会をもった。また、オーストラリア・シドニー大学Mekong Resource CenterのPhilip Hirsch所長を招聘、研究会のほか、今後の研究協力体制について打ち合わせを行った。こうした一連の研究会の成果等は、研究代表者によってとりまとめられ、来年度(2001年6月)発表予定である。
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