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2001 年度 実績報告書

漢代西域都護府の総合調査

研究課題

研究課題/領域番号 12571032
研究機関早稲田大学

研究代表者

岡内 三真  早稲田大学, 文学部, 教授 (90093210)

研究分担者 大橋 一章  早稲田大学, 文学部, 教授 (80120905)
菊池 徹夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (00147943)
長澤 和俊  早稲田大学, 文学部, 名誉教授 (60083333)
谷川 章雄  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40163620)
吉村 作治  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80201052)
キーワード西域都護府 / 漢代都城址 / 屯田址 / シルクロード / 天山南路 / 新疆 / 輪台 / ジャディール
研究概要

平成13年度は、まず5月の連休を挟んで2週間にわたって西域都護府の踏査を中国隊と合同で実施した。輪台とジャディール周辺の都城祉や屯田址を精力的に調査したが、漢代にまで遡る例は極めて少なく、また規模の点などからみて西域都護府祉と断定できるまでには至らなかった。そこで天山南路の漢代都城祉を比較研究するために、やや西に範囲を広げて後漢時代の都護府が存在したクチャまでを踏査した。漢代の遺構は、唐代以降の遺跡によって破壊されたり、下敷きになって埋もれている様子で、確認作業が予想以上に難しい事実が判明した。しかしながらねばり強く調査をつづけて、基礎的なデータを蓄積し研究を進展させていく予定である。8月には新疆でのトルファン国際学会に招かれて講演をおこなった。その際に漢代都城祉に関する情報交換を試みたが、輪台からジャディール周辺がもっとも有望だろうという意見が多かった。その後9月には輪台から東の地域でコルラからトクスンまでを踏査した。都城址の数が少なく、調査期間が短かったせいもあって西域都護府と関連するような漢代都城祉は発見できなかった。11月には3日間にわたって早稲田大学で「甦るシルクロード」と題して国際シンポジウムを開催した。今回はシルクロードでも東アジアに重点をおいた内容としたために、中国、韓国、イギリスなどから研究者が参加してくれた。招待講演が5本、研究発表が9件、最終日にはシンポジウムを開き、活発な意見交換があり、盛況裡に終了した。この会議に際しては予稿集を作成して配布したが、現在その会議成果報告書(プロシーディング)を編集している。1年を通じて研究代表者、研究分担者が、毎月第3金曜日に集まって、研究会を開催している。そのほかに研究代表者のもとで、シルクロードの新疆地域に範囲を広げて、漢代都城址の資料情報収集とデーターベースの作成作業を続けている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 荒川 正晴: "長行馬文書攷-英国図書館所蔵文書を中心として-"池田温先生古稀記念論集. 1-29 (2002)

  • [文献書誌] Masaharu ARAKAWA: "The Transit Permit System of the Tang Empire and the Passage of Merchants"The Memoirs of the Tokyo Bunko. 59. 1-21 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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