研究課題
1.資料調査・解題目録の作成(松野、岡、田渕、谷川、堀川)(研究協力者齋藤、和田、久保木、中野)(1)国立東洋言語大学総合図書館国文研との調査協定が調印され、国文研スタッフが、東洋言語学校当時に収集された日本書籍の書誌調査を進め約450点の書誌カードが作成された。3年間でほぼ完了する予定であり、目録はワシントンのRLGに登録され、解題目録は活字版もしくはインターネットで公開される。(2)ジャック、デュセ考古美術図書館(松野、研究協力者上野)国文研の上野洋三教授、コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所長、ブチマンジャン碩子の共同調査で解題目録が作成された。良質の刷りの版本が多く、国文研・図書館両館長の合意で、数点の複製に解題目録を附載して出版されることになった。(3)ルーアン市民図書館(松野)松野国文研館長とブチマンジャン日本学高等研究所長の共同予備調査。幕末・明治の絵入り本が主体で、混入している明末の序を持つ中国キリシタン版の一本は、同じイエズス会出版物である日本キリシタン版との関係という未開拓分野への問題提起となった。2.共同研究(1)フランスの日本学研究者の国文研における共同研究コレージュド・フランス日本学高等研究所と国文研の学術協定に基づく来館。日本側研究者との共同研究で、バロン・ヴェイヤール(グルノーブル大)、スミエ・テラダ(INALCO)、ストゥルーブ・ダニエル(パリ第7大学)、ジョセフ・キブルツ(フランス国立科学研究センター)の4人が短期来館し、幕末・明治大衆文学、宗教文学、連歌などの資料の研究を行なった。