研究課題/領域番号 |
12572013
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
江崎 光男 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60029915)
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研究分担者 |
奥田 隆明 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40233457)
岡本 由美子 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00273805)
長田 博 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40233506)
金城 盛彦 東海大学, 政治経済学部, 講師 (30317763)
伊藤 正一 関西学院大学, 経済学部, 教授 (30167259)
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キーワード | 中国甘粛省 / 地域開発 / マクロ・コントロール / 地域間労働移動 / 大西部開発 / CGEモデル / 財政政策 / 失業 |
研究概要 |
本年度の調査・研究および対応する計量分析(CGEモデルの作成と適用)は、(1)FEEEP(食糧・エネルギー・環境・経済成長・人口)、マクロ制御、社会保障を対象にしたマクロ国民経済レベル、(2)西部大開発や多地域にまたがる問題を対象にした地域リンクのレベル、(3)特定の省のFEEEPや地域開発を対象にした省レベルで実施された。 (1)については、マクロ制御の問題について、成長・インフレ・失業をターゲットに財政・社会保障(失業保険)といった政策手段を考慮したCGEモデルが完成し、第10次五ヶ年計画あるいは長期計画の評価・展望にも適用されつつある。金融政策手段の導入、食料・環境部門への拡張が次の課題である。これらの成果は、平成14年3月8日〜9日に開催される第2回中国経済ワークショップで報告され、平成14年度における研究の方向、成果の総括・統合のあり方が議論される。 (2)については、中国31の省・直轄市・自治区を対象にし、地域リンク・レベルの分析が幾つかの方向でなされている。1つは、地域間労働移動の分析が各省のGDPレベルで完了しているが、これに産業を考慮し、労働移動を含む総合的な産業発展・地域開発の分析をおこなうことが次の課題である。また、水利用と経済発展に関する地域リンク・レベルの計量分析も進行中である。 (3)については特定の省として甘粛省を選択し、平成13年8月26日から9月2日の1週間、同省を中心とする現地調査により、甘粛省第10次五ヵ年計画を中心とする(3)の研究課題遂行に必要な調査・統計資料の多くを入手した。現在、得られた資料の分析と甘粛省の開発計画・開発政策を評価・展望するためのCGEモデル作りが進行中である。
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