研究課題/領域番号 |
12572039
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
石川 友紀 琉球大学, 法文学部, 教授 (10044843)
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研究分担者 |
宮内 久光 琉球大学, 法文学部, 助教授 (90284942)
町田 宗博 琉球大学, 法文学部, 教授 (10145518)
仲程 昌徳 琉球大学, 法文学部, 教授 (50044863)
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キーワード | 南洋引揚者データベース / 信託統治領アーカイブス / 小作人配置図 / サイパン / テニアン / ロタ / 南洋興発 |
研究概要 |
本年度は、研究最終年度ということで、研究は南洋引揚者のデータベース作成や補足調査を行い、それをもとに報告書を作成した。 まず、沖縄県庁所有の引揚者在事実調査票を転記し、それをもとにデータベースを作成した。入力されたデータは、南洋から引揚げた世帯主の本籍、現住所、出生年、南洋渡航年、南洋での住所、南洋での職業、引揚げ年などである。データベースに搭載された南洋引揚者世帯は13,097世帯にのぼる。このデータベースを分析することにより、南洋移民の出身母村ごとに、南洋での住所や職業に特徴が見られることが明らかになった。 また、補足調査を3回行った。まず、7月7日〜7月12日までグアム大学図書館およびミクロネシア地域研究センターで今まで収集した資料の出典の確認をおこなった。同時に新たにポナペ、ヤップの戦前の地図を収集した。次いで、8月29日〜9月4日までハワイ大学図書館において信託統治領アーカイブスを閲覧し、南洋興発関係書類を複写した。これにより、南洋興発に雇用された沖縄県出身移民の小作契約やその条件などが明らかになった。さらに、11月6日〜11月12日まで北マリアナ連邦サイパン島の北マリアナ大学において信託統治領アーカイブスを閲覧し、南洋興発がテニアン島で経営していた農場の小作人配置図を転写した。これにより沖縄県出身移民が農場のどのような場所に配置していたのかが明らかになった。このほか、サイパン・テニアン・ロタ島における農場跡を地形図および空中写真から同定した。 4年間の研究成果を各自論文形式で執筆し、報告書を作成した。
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